遊郭から連れ出された赤子は深い愛情を知る (ページ43)

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其ノ肆拾壱ページ43

炭治郎「っ……」

伊之助「…………」

A「…………」

部屋に沈黙が流れた直後炭治郎は体を起こし善逸に話しかけた

炭治郎「善逸……

分かってて庇ってくれたんだな

善逸は本当に良い奴だな！

ありがとう！」

善逸「っ！！！！

そっそんな褒めても仕方ねぇぞ♪」

炭治郎に褒められた善逸は顔を赤らめ枕を抱きながら布団の上でクネクネと転がって言った

A「嬉しそうだね汗」

炭治郎「俺は鼻が効くんだ

最初から分かってたよっ

善逸が優しいのも強いのも」

善逸「はぁ…？

強くはねぇよ？

ふざけんなよ。

お前が正一君を連れてくの邪魔したの許してねぇぞ」

炭治郎「…………汗」

A「あのね〜…」

文句を言ってやろうと寝ていた体を起こすと炭治郎の背負っていた木箱からガタガタと音が聞こえた

善逸「うわっ！

うわっ！！

えぇっ！！？

出てこようとしてる！！

出てこようとしてる〜！！！！」

私は咄嗟に刀を構え炭治郎達の前に立った

炭治郎「A！

刀を構えなくても大丈夫だっ」

善逸「何が大丈夫なの！！？

ねぇっ！！

ねぇっ！！！！」

炭治郎「しーっ！

夜中なんだぞ善逸！」

伊之助(なんで挑発に乗らねぇんだ？

飯取られたのに……

そういや何回かあいつ怒ってたのなんだったっけ…

……………………

忘れた)

その時木箱の扉が少し開いた

善逸「ぎゃぁぁぁぁぁ！！！！

鍵かかってないんかいっ！！！！」

炭治郎「しーっ！！」

善逸「まっ守って！！

Aちゃんっ俺を守ってっ！！

伊之助でもいいから俺を守って～！！」

善逸は伊之助の寝ている布団に飛び込むと

伊之助「こっち来んな！！」

伊之助に顔を蹴られ善逸の体は箱の前へと飛ばされた

善逸「ぐはぁっ！」

箱は開き中から外に出ようと手が出てきた

善逸「でたぁぁぁぁっ！！！！

か…隠れなきゃっ！！

隠れなきゃ！！」

善逸は押入れのドアを開け押入れに隠れようとすると
箱からは小さな可愛らしい女の子が出てきた

A「え…」

炭治郎「禰豆子起きたか」

そういうと先ほどまで小さかった女の子は大きくなり私たちと同じ身長になった

善逸「え…。」

A「か…」

炭治郎「ん？？」

A「かわいい～！！！！」

炭治郎「善逸っ

禰豆子は俺の…」

善逸「炭治郎…。」

炭治郎「ぜ…善逸？？」

善逸「お前…」