バー・ルパンで ページ2
静かにジャズの流れる店内で、ポートマフィアの最下級構成員、織田作之助は、1人、呑んでいた。
……
氷が溶け、グラスが鳴る。
と、同時に太宰と少女が入って来た。
太「やぁ、織田作。今日もいい夜だねぇ。」
太宰と少女は織田作の隣に並んで座る。
織「そうだな。所で太宰、その子は…太宰の子…なのか?」
太「そうなのだよ〜!」
『…!そうなんですか⁉』
……
?「そんな訳ないでしょう…?」
呆れているような声と共に一人、店に人が増える。
太「やぁ、安吾。良いところに来てくれたじゃないか!」
安吾、と呼ばれた男も織田作の隣に座る。
安「で、本当は如何したんですか、その子。」
太「いやぁ、此処に来る途中に不思議な扉を見つけてねぇ。触ってみたらその扉がこの子に変わったという訳さ。」
安「太宰君が人を拾うなんて槍でも降ってきそうですね。織田作さんなら分かりますが…」
安「あなたの名前はなんと云うのです?」
『分からないんです…』
安「そうなんですか…」
織「そうなのか…」
太「という訳で、私が名前をつけて上げようと思うのだよ!」
『…!ありがとうございます!』
安「まともな名前を付けてあげて下さいよ?」
太「任せてくれ給えよ!うーん…そうだねぇ…Aなんてどうだい?」
『今日から私はA…本当にありがとうございます!』
太「気に入ってくれて居るようで何よりだよ!」
安「太宰君にしてはまともな名前じゃないですか。一寸安心です。」
太「そして泊まる場所がないだろう?私の家に来るといい!」
『はい!』
夜はだんだん朝に近づいているようで…
太宰に連れられて歩くAは何処か心配で、それでも楽しんでいるような複雑な笑顔だった…
気のせいか、先程よりも明るくなった真っ青な月の下を2人は並んで歩く…
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深呑(プロフ) - 霊夢どうふ・芥川,にろ,高杉推しさん» 有難う御座います!恐ろしい程の蛞蝓更新ですが頑張ります!宜しくお願いします! (2018年9月8日 22時) (レス) id: 1989dee107 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢どうふ・芥川,にろ,高杉推し - 残念だな…其れが首領だ…はい。面白いです!更新頑張って下さい! (2018年9月8日 1時) (レス) id: 8add41b466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:深呑 | 作成日時:2018年7月15日 13時