mischief*1 ページ1
―あれから、半年。
チンっとトーストの焼ける音がする。
別のところでは、お湯が沸いた音がする。
慌ただしい朝。
だけど、あの時とは少し違う。
バタンとある部屋のドアが開き、ふわぁ…と欠伸をしながら‶あの人"が出てきた。
まふ「おはよ、A…」
まだ眠そうな目をこすっている。
ほんと可愛らしいなぁなんて思いながら、まふに挨拶を返す。
A「おはよ、まふ。眠いなら寝てたらいいのに…」
私たちはあれから夫婦になって、苗字を重ねた。
‶花川さん"じゃなくて、‶相川さん"と呼ばれることが未だにくすぐったくて、嬉しくて…。
まふ「ん、いいの!朝会わないとなかなかAに会えないでしょ?」
そういって微笑むまふ。
あぁ、幸せだなぁなんて思う。
好きだなぁ、とも。
A「えへへ…ありがとう、まふ!」
私がそういうと、まふも本当にうれしそうに笑う。
愛おしくなって、離れがたくなって、まふを抱きしめた。
一瞬驚いたような感じが伝わってきたけれど、すぐにぎゅっと抱きしめ返してくれた。
…あぁ、もう会社行きたくないなぁ。
そんなことを思いながら、まふの体温を感じていた。
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亜麻都(プロフ) - 久しぶりに読んだけど、2人がお互いを想い合って成長していく様子にとても心が温まる…これからのライブ等の話もどうなっていくのか気になる…!!更新楽しみに待ってるねー!! (2018年1月14日 18時) (レス) id: 4c7f3da984 (このIDを非表示/違反報告)
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