【男主】飼い慣らされた蛇【七種茨】

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数日前、奇跡的にAと再会できた。

そいつは俺のことを可愛いとか言う世話焼き人で、教官殿に扱かれてクタクタになった時なんて身の回りの事をほとんどしてくれるような人だった。


そんな人間が施設を辞めたあとモデルをしていたなんて。



｢茨にしては珍しいと思えば…これは驚きました。｣

｢でしょう。弓弦も知らなかったんですね。｣

｢まさかと思いましたよ。｣



今まで手を出してこなかったモデル雑誌をいくつか見れば、意外と多くAは写っていた。
ブランド物を身につけていたり、女性と写っていたり…


弓弦を呼び出し、数々の雑誌を押し付けて見させた。

…そう、俺は今日この悪魔のような弓弦にしか頼めないことを取引にきたのだ。



｢再開記念にと食事に誘われたんです。｣

｢ほう？｣

｢……服とか、どうすれば良いですか｣

｢貴方もそういったところは変わりませんね。想い人のこととなればその厄介な脳みそは思考を止めてしまうんでしょうか？｣

｢ちょ、言うなって！｣

｢ふふふ、良いでしょう。愛弟子のためです。｣



あくまでもここはESビル内。
誰かに聞かれたらたまったもんじゃない。

やっぱりこいつ本当に性格悪いな。



｢わたくしがしっかりプロデュースして差し上げましょう｣

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