【七種茨】Hug 2

電気 ページ7

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下手に避けようとしたり、逃げれば他人へ被害を加えられてしまう。

インカムの存在はバレているが茨だとは思ってはいないはず…



｢みんながいなくなるまで耐えられたらぁ〜、許してあげるっ｣

｢お手柔らかにお願いします｣

｢きゃ〜！可愛いっっ任せてぇ！｣



一々うるさい反応に呆れてしまいそうになるが、なんとか面倒くささから目を逸らさず向き合った。

インカムの向こうではバタバタと何やら騒がしい。

頼むから今はまだ来ないで、



｢じゃあこれっ｣



まずジャジャーン！と取り出したのはスタンガン
つい最近もスタンガン見た気がするんだけど流行りか何か？

あの時茨は自分なら耐えられますけどと言っていたはず。
見られているという羞恥と茨に負けたくないという気持ちが溢れる、


バチバチ、と電気の走るそれが近づいてくる



｢っ…！｣

｢思ってた以上に可愛いです〜っっ！｣



それを思いっきり太ももに当てられ、激しい音がした。
途端に痛みで身を引いてしまう

……ふ、と視界の端に見えた姿が近づいてきている。



｢君！いい加減にするね！！！もう我慢できない！僕の可愛い妹に！｣

｢ひ、よりお兄様、｣

｢おひいさんじゃないですかっ！髪色も顔も似てないのに妹なんて……あはっ面白い〜っ｣



自分の目の前に立ち、守るように手を広げる日和お兄様。
だめだ、貴方がこれを当てられればぶっ倒れるに決まっている…

足が痺れてすぐに動けない中、後ろから誰かに支えられる。
優しくて、少し汗の匂いがする。



｢茨、｣

｢自分ももう限界です。｣

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