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お日様の影 ページ27

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「A、こんなところにいたんだね」

「日和坊っちゃま!おかえりなさいませ」

「帰ったね。…茨と2人だったの?」

「案内後にAが疲れている様子でしたので、軽く休息をとっておりました」

「ふぅん、Aミルクティなんて飲むんだね」

「茨がミルクと砂糖を入れてくれたんです。甘くて飲みやす、「そう。僕は部屋に行くね。」」



日和坊っちゃまはわかりやすい。
嫌なら嫌と、顔に出る。

理由が分からないけど今もそうだ。



「…私、日和坊っちゃまのところへ行ってきます」

「なぜ機嫌が悪くなったのか、理由が明確でないのにいくんですか?」

「直接聞きたいんです」



立ち上がってお金を置くと、先程の殿下の部屋へ向かった。


「…自分はわかりますがね」
茨がそんなことを言ってるとは聞こえずに。



*



コンコン、と日和坊っちゃまの部屋をノックする



「日和坊っちゃま」

「入るといいね」

「失礼します」

「…A。荷物ありがとうね」

「いえ、…日和坊っちゃま、あの」

「面白くなかっただけだね」



自分が部屋に入ってもそっぽ向いてた日和坊っちゃまがこちらを向き直して真っ直ぐそう言った。
面白くない、とは…?



「Aが茨に取られちゃうと思ったね」

「日和坊っちゃま…」

「僕の可愛い妹、なのに。…悪い日和」



目の前に悔しそうな日和坊っちゃまの顔が見えたと思えば、優しいお日様の温もりに包まれる。

私を包むその手はわずかに震えていた。

普通ではないから→←ミルクと砂糖



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作者名:はなちゃ | 作成日時:2022年9月21日 22時

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