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漆章 ページ10
私は刀だ。
そう、私は使われるだけ。
感情を、心を持ってしまった私は必要が無い。
だったら折れてしまえば良いじゃないか。
ググッ
飛竜「ぐ、あぁ...!」
激痛。
体が引き裂かれそうだ。
痛い、痛い痛い痛い痛い!!
でも、これから苦しむくらいなら、
今ここで散った方がまだ...!!
燭台「駄目だ!!止めて!!」
飛竜「私は...私は...!」
彼に止められる前に折れなければ!!
彼は私を止める気だ!!
ドスッ...!
飛竜「が、あ...ぁ...!」
燭台「ごめん、これしか方法が無くて...!」
あぁ、殴られた。
意識が遠退く。
彼は、そこまでして私を止めるのか...
私を...思ってくれるのか...?
そんな訳、無い、か...ははっ......
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作者名：蛙傘 | 作成日時：2016年2月21日 11時
