[FEif]恵まれ無かった“真”第一王子~2章~[男主]

その訳は〜その２〜 ページ11

カゲトラ「リョウマ…よくお聞きなさい。」

リョウマ「む、なんだ。」

子供を説得するが如く、話しかける。

何か気に障る事は言わない方が良いと思ったからだが。

カゲトラ「私達は兄弟なのです。その…そういう関係は持てません。」

リョウマ「今はな。」

カゲトラ「は？」

理解不能なリョウマの言動。

…‘今はな’？

え、これどういう意味ですか。

リョウマ「そんな決め事、変えてしまえば良いだろう？」

カゲトラ「あのですね…そんな簡単には変えられないのですよ？」

リョウマ「知っているが。」

カゲトラ(うわぁ本気の目だ。)

怖い、怖すぎる。

大丈夫なのだろうか、私の弟の頭は。

煮えたぎっているのだろうか。

リョウマ「その時の為にも色々と用意はしている。」

カゲトラ「え、その話に拒否権は？」

リョウマ「ん？無いが？」

カゲトラ「うわぁ…。」

そして徐にリョウマは‘それ’を取り出した。

…何故そんなものが。

カゲトラ「白無垢…。」

リョウマ「特注だ。」

カゲトラ「いや、いやいやいやいや…そんな事聞いておりません。」

？？「そうだぞ。私は断じて認めん。」

「「え、」」

いつの間にか後ろに誰かが…

…

…嫌な予感がする。

リョウマ「…何故貴様の承諾が必要なんだ？」

マークス「貴様となど、不安でしか無いからに決まっているだろう。」

カゲトラ(嗚呼もう駄目だ…。)

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