『文スト』目覚めたら異能少女になってたんだが２『夢小説』

負けた。 ページ4

｢っっそりゃあ負けますよ！｣


私は叫ぶ。


しょうがなくない？ポートマフィア随一の体術遣いに､つい最近異能力が目覚めた(？)女が勝てる訳無いでしょ！


｢でもちゃんと異能使えてたじゃないですか。｣


敦くんが微笑んでくれる。神かな？


｢飛んだのはゴミ箱だけどね。｣


皮肉だろそれ
埋めるぞ包帯野郎(((


｢でももっと速くゴミ箱が動いてたら俺､中ってたぜ？練習すれば全然俺にも勝てる異能だと思う。｣


真剣な顔で中也さんが云う。


｢うん...格好良かった。｣


鏡花ちゃんが目を輝かせながら私を見つめる。天使ですね。


｢これでAちゃんの異能は明らかになったね。｣


｢...でも未だ遣いこなせません。｣


｢それはこれから練習すれば良いんだよ。判っただけでも凄い収穫だと思うけど。｣


｢...そうですね。｣


｢私の異能もあるしね。まだまだこれからだよ。｣


太宰さんはニコッと笑い､頭を撫でてくれる。


｢こいつ心中心中云わなきゃぜってぇモテるよな。｣


｢？...太宰さんは何時でも素敵ですよ｣


｢目ェ腐ってんのか？芥川...｣


｢五月蝿いなぁ聞こえてるよ蛞蝓！｣


｢蛞蝓って云うなァ！｣


そんな平和な会話が少しの間､路地裏で続いた。





その日は宿泊施設に泊まった。

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