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54Q クロユリ ページ8

「…お前なにしてんの?」

朝扉を開いて真っ先に出た言葉はそれだった。家の壁に寄り掛かるようにして立っている征十郎に戸惑う。
「おはよう」
「…ねえ、なにしてんの?」
「A、挨拶は大事だよ」
「あ、はい…」
質問を繰り返しても華麗にかわされ、むしろ説教までされる。なんという理不尽。

「今日はせっかく部活がないから迎えにきてあげたんだ。Aは俺を遅刻させるつもりかい」
まったく俺は悪くないのになぜ朝からこんな目にあわなければいけない?寝起きということもありうまく回らない頭で必死に考える。そもそもこいつと一緒に行く約束なんてしてない。
するはずもないし、してたら先に行って征十郎なんかおいてく。

「理不尽て言葉、知ってる?」
そう聞けばニコリと笑って知ってるよ、といわれる。
「それがどうした?」
「いや、今の状況それだから」

相変わらずしれっとしている征十郎に何を言っても無駄、だということがわかり歩きだす。
考えたら終わり、て知ってるから。
「…あ、新聞とんなきゃ」
親が頼んでる新聞をまだポストから出していないことに気が付いた。
あまり俺はじっくりとは読まないけど。
ふたをカパリと開いて違和感を感じた。
「…なにこれ?」
「ん?」
ふと出た疑問に征十郎もポストをのぞき込む。
「…くろい花?」
「……正しくはクロユリだ。」
「なんでそんなのが」
クロユリ?なんで?ハテナしか出ないで新聞をとるついでに掴もうとする。
あと少しでユリに触る瞬間に征十郎に腕をつかまれた
「なに」
「……とらないほうがいい」
「なん…で…」
ふ、と征十郎の顔をみて言葉は勢いを消した。
眉をひそめた険しい顔。
「とにかく、新聞だけおいて行くよ。花はこのままにしておいて」
「…ん、わかった」
少しだけ怖い清十郎の顔になにも余計なこと言えなくて、言葉の通りに従う。

頭に残ってたのはクロユリが造花であったことだけだった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 赤司征十郎 , ぴよこん   
作品ジャンル:アニメ
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*。赤司 妃奈 。* - どうも、はじめまして。とても面白いです!夢主ちゃんのゲスだけどツンデレなところすごく好きです!更新頑張ってください!応援してます^^ (2018年3月17日 8時) (レス) id: a4d7dc62f2 (このIDを非表示/違反報告)
夜魔音狐ぴよこん - 終わらせられるよう頑張ります。ゲス?な夢主ちゃんをよろしくお願いします! (2018年1月6日 8時) (レス) id: fadf33e0a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよこん@赤司様信者なう(●▽○)(プロフ) - 鈴香さん» ありがとうございますっ!のんびりですがよろしくです! (2013年4月3日 19時) (レス) id: 09cfa6f755 (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - 続編おめでとうございます!! 更新頑張ってください!! (2013年4月3日 4時) (レス) id: 035d68fc2a (このIDを非表示/違反報告)
琉星.。(プロフ) - ぴよこん@赤司様信者なう(●▽○)さん» 了解ですっwwではまたww (2013年4月2日 17時) (レス) id: b85de741ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜魔音狐ぴよこん x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/piyokon/  
作成日時:2013年4月2日 11時

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