【黒バス】ふはっ、騙されてやがるの(笑)２【赤司征十郎】

４９Q　赤司ｓｉｄｅ　 ページ3

後ろの方で待って、なんてAの声が聞こえたが気にせず進む

赤「ほら、早くしないと遅れるぞ？」

　
少し立ち止まりAを待つ。
少し小走りのA。

　
貴「もう早いですっ！赤司君！」

　
追いつきそう言うA。

　
先程とは打って変わって猫撫で声というか。
流石、とでも言っておこうか。

　
に、しても。

赤「征十郎、と言ったはずだぞ？」
貴「え、ああ、ちょっと色々予想して変えさせて貰いました」

　
にっこり笑ってそう言うA。

　
貴「それより」

　
笑顔を貼り付けるA

　
貴「授業、始まっちゃいますよ？良いですか・・？」
赤「！」

　
近くに合った時計をちらりと見る

　
後数分でチャイム・・

貴「じゃあ私先行きますから」

それだけ言うと先駆けて言ったA

　

　
不覚にも後ろ姿に見とれてしまう
胸がうずく。
風にあおられ音を奏でる5月の葉のようにざわつく。
くすぐったい様なかきむしりたくなるような何とも言えない感情。
こんなの初めてで。

先に走って行ってしまった彼女を見て、さみしさと同時に感じたことがあった。

赤「…大切にするよ」

猫を被った彼女も、真っ黒で可愛らしい本性の彼女も。

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