俺はアーヤの心の友だから。

memory３７　黒木side ページ40

！！！

見た瞬間、硬直した。

情報収集で、SNSを見てたら。

美門とアーヤが別れ話してたって噂が入った。

ここ、美門ファンクラブにも、ある。

別れたのか？あの二人が？

そんなはずない。

でも、目撃情報は山ほど。

俺は状況を確かめるため、今日の集合をキャンセル。

美門とアーヤ抜きで、お祝いパーティーの作戦を考えるって。

こんな別れ話が出てる中、お祝いされてもいやだろ。

それで、まずは聞き込みをすることにした。



黒「美門翼って、聞いたことある？」

そこらの中学生二人に声をかけた。

…浜田の制服を着てる。

聞いた途端、二人はヒョロヒョロしだす。

女「あぁ、ツバサねぇ。立花さんと別れたって噂だよ。立花さんが振ったって。」

え、アーヤが？？？

女「なんか、ツバサ、お気の毒よねぇ。ちょっぴり、泣いてたって言ってたけど。」

泣いてた！？

女「そう思うよねぇ。でも、ホントらしいよ。」

黒「ありがとう。じゃあ、またいつか。」

女の子たちは、キャーキャー叫ぶ。

女「またいつか、だって！！」

どうやら、俺のことは知らないらしい。

真面目そうだしな。

ってか、どうする？あの二人。

本人たちに直接聞く？

いや…失礼だろ。

でも、嘘かもしれないしなぁ。

嘘だということを願いたい。








俺は、俺たちはあいつに任せたんだから。

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