俺はアーヤの心の友だから。

memory２６　翼side ページ28

アーヤの過去…。

それを聞くだけで、冷や汗がにじんでくる。

俺の一番知りたいことが今、分かるんだ。

彩「若武と会う前…星野修っていう、私の親友がいたんだけどね、その子…交通事故で、死んじゃったの。」

え…？交通事故？

彩「でも…ホントは交通事故なんかじゃ、なかった。知ったときは、9月22日だったんだけど、泣いた。理由がっ…私のためだったんだもの…。」

だからか、あの時泣いてたのは。

彩「修ちゃんは、性格が翼に似てるの。だから、翼と修ちゃんを重ねちゃうんだ。でもね、気が付いた。なんで重ねちゃうのか。性格もだけど、私…」

そう言いながら、真剣にこちらを向いた。









彩「翼のことが好き。」

え？幻ですか？

翼「え？でも、アーヤって、恋愛無理じゃなかったっけ。」

彩「うん。その時はね。でも、あの時から一年もたってるじゃん。気持ちは変わるよ。」

え？ホントに…。

彩「でもね、私たちって、心の友じゃん。もうその上に行けないって思たんだ。でも、ケジメはつけておきたかった。」

あ、俺と同じだ…。

翼「俺もアーヤのことが好きだよ。でも、アーヤが協定作っちゃったこととか、心の友になったとか、アーヤが佐田と俺を推薦したことで、もう我慢ができなくなった。縁も切っちゃったし、心配かけすぎたから、そこはあきらめようって思ってた。でも、」









翼「俺と付き合ってください。」

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