memory19 黒木side ページ21
黒木side
今、ナホちゃんと美門が席に着いたとこ。
二人とも、神妙な顔つきだった。
何の話だろう。アーヤの話ではないかもしれない。
もしかして、プライベート?
付き合うとか。
でも、今のところそんな情報は入ってないし、ありえない。
今の状況で。
しかしなぜ、俺たちがこんなとこ(草の下)にかがんで盗み聞きをしているかだって?
それはさかのぼること数十分前。
若「ムスー!俺らだけ追い出しておいて、なんであいつだけ?ナホのヤロー!」
若武は、相当不機嫌だった。
上杉はニヤッと笑う。
上「もしかしたら、あいつだけ倍の説教かもな。…意外に怖かったぜ、あいつ…。」
途端に、肩をブルッと震わせる。
上「七鬼呼んだら?」
俺が頷くと、若武はものすごく暴れた。
若「なんであいつ?あいつはもう、退団したじゃん。スマホ会社立ち上げるって。」
若武がこれで怒るのはいつも。
若武は、退団した奴には厳しいんだ、美門にもだったけど。
上「だからだ。」
は?と若武はキョトンとする。
小「スマホ=機械。ってことは、録音機器も作れるんだ。七鬼に持ってきてくれればいいし」
途切れさせ、俺に目を向ける。
俺が引き継いで、と言っているらしい。
黒「それに、七鬼なら同じガッコ・クラスだし、あの二人は仲いいらしいしね。あの二人は付き合ってる、なんて噂をよく聞くよ。」
それで、若武は活気づいた。
若「まあ、最後の部分はアレだが…まあ目をつぶる。黒木、七鬼を呼べ。録音もお願いだ。上杉と小塚はあの二人に隠れて話を聞くんだ。俺は…待機だ!」
皆がやれやれといった表情になる。
小「若武は…話を聞かなくていいの?アーヤのことかもよ。」
若「なら、俺も手伝ってやるぜ。」
こういうことだ。
七鬼もいるんだけど、録音機が起動しなくって、皆で聞き耳を立てないといけなくなった。
スタバでこんなカッコかよ、と上杉は叫んでたけどね。
七鬼の情報からによると、昨日の9月22日には毎年、元気がなくなるそうだ。
しかも、昨日はすごかったという。
そうなると、二年前、俺たちと出会う直前の9月22日に何かあったんだ。
そして、昨日には、かなりのショックがあったか。それが重なり合い、すごい落ち込んで泣くまでいったんだろう。
その出来事って、なんだ?
翼「はぁ。お前ら、そこにいるんだろ?」
若「チッ。バレたか。」
上「全く聞こえんかった…。」
黒「何を話してたの?」
小「かがむ姿勢、疲れた。」
七「よっ!お久〜。」
翼「七鬼に話がある。」
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華まる(プロフ) - あゆのゆさん» ありがとう!んふ、初作品だけどね〜(笑)あゆも頑張ってね!私もKZの新作だそーかなあww (2021年11月7日 18時) (レス) id: 63f94fe703 (このIDを非表示/違反報告)
あゆのゆ(プロフ) - いちか、完結おめ!この作品、いちかの作品で一番好きだなぁ。。素敵な作品をありがとう。 (2021年11月7日 16時) (レス) id: ed825925f1 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(ゆあ)@猫だにゃん - 完結、おめでと〜!面白かったぁ! (2021年9月24日 20時) (レス) id: 50bb6358ea (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな(プロフ) - 華まるさん» (^^) (2021年9月24日 16時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
ルーーな(プロフ) - 華まるさん» そういう事ある! よく覚えてたね…w (2021年9月24日 16時) (レス) id: 93361de40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華まる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Magic11/
作成日時:2021年7月22日 21時