俺はアーヤの心の友だから。

memory１８　翼side ページ20

翼side

菜「それはね、ほら、彩と七鬼君って仲いいでしょ？付き合ってるかもって噂流れたくらいだし。だからかな。でも、たぶん、若武と上杉君には言わないと思うよ。」
ぶっ！
確かに。
ま、どっちでもいいかな、アーヤが笑顔でいてくれたらいいし。
でも、俺に話してほしいという欲望もある…。
菜「それだけ。もし、彩がツバサに言ったら、寄り添って支えになってあげて。じゃ、私行かないと。このこと、彩に言わないでね。私、ＫＺに文句言ってくるって無理やりきたから。」
そうなんだ、怖っ！
菜「彩のこと、よろしくね〜。」
そう言って、スタバを出て行った。
見送って、ヤバいことに気が付いた。
あいつらが、黙っておとなしく帰るわけがない。
とくに、若武、黒木あたりが。
聞いてたんじゃないか、今のこと。
辺りを見回すと、頭がちょこっと四つ。
黒木と上杉と小塚に…紫は七鬼か？
七鬼も呼んだのか、お前ら…。
ってか、若武は？
あ、分かった、背がちっさくて隠れられてるんだろ。
翼「はぁ。お前ら、そこにいるんだろ？」
ため息交じりで言うと、5人が顔を出した。
若「チッ。バレたか。」
鼻がいいんで。
上「全く聞こえんかった…。」
よかったな。
黒「何を話してたの？」
教えない。
小「かがむ姿勢、疲れた。」
それはお気の毒。
七「よっ！お久〜。」
よっ！じゃねぇよ!
お前…なんか言われなかったのか。
なら話すしかない。
問題は…これを隠してくれるかどうか。
天然だから、話しちゃうんだよな。
翼「七鬼、話がある。」
すると、叫びのような声が上がった。

若「俺たちはぁ〜？？？？」

翼「だめ。こいつと話がしたいから。」

memory１９　黒木side→←memory17　翼side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す