いつまで経っても僕は・・［ツイステ］

薔薇塗り ページ22

１人じゃ到底塗り終えられない数の薔薇の木



でも、やるしかない





目を閉じて、マジカルペンをふる



『・・よっと』






目を開けると、全ての薔薇が赤く染まっていた



これで完了






これでも、魔力は多い方だ



だから、オーバーブロットにはならないように


ちゃんとしている





『けほっ、けほっ・・』









仕事を終えた後、大きな木の下でお茶を飲む



僕が自分でブレンドして作ったお茶


結構気に入っている








「仕事が早い優等生がお茶してるぜ」


「あーあ、俺たちゃまだ終わってないなのに」


「手伝わずに休憩タイムだってよ」




・・・・めんどくさいのがきた






お茶が入っていたボトルをとられ、中身を捨てられる




『・・あっ・・・・・・』




「チッ、耳障りな声だ」


「許可なくしゃべんじゃねえよ！！」



羽交い締めされて、腹に拳が入る



飲んでいたものが逆流してくる感覚




『・・・うっ・・うえっ・・』





「きったね！！こいつ吐いたぞ！」


「たっくよ、パンチひとつで吐いたんじゃねえよ」




『ゲホッ・・うっ・・・・ガッ・・』




羽交い締めがはずされ、四つん這いになる




そのまま腹を蹴られ、吹っ飛んで壁にぶつかる





「さっきの花瓶はお気に召してくれたか？」



「あれ、寮長の部屋の花瓶なんだよ」



「ちゃんと、戻しに行けよぉ？」





・・・・ほんと、めんどくさい








・・・

・・

・







「じゃ、俺たちの仕事やっとけよ」



「寮長にこき使われて疲れてんだこっちは」



「ちゃんと、花瓶を返すとき


僕が盗みました、ごめんなさい


っていえよ？」





ギャハハハハハハ





汚い笑い方をしながら先輩達はどこかへ行った






『ゲホッ・・けほっ・・・・』

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