検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:76,197 hit

53 side 大橋 ページ4

正門がこんなにも取り乱して苦しそうにしてるのを、間近に見るのは久しぶりで驚いた
それだけ大ちゃんのこと思っとるんやなって


和 「さっきな、恭平から聞いたよ」

ごめんな、恭平。俺な、もちろん恭平のこと応援しとるけど、ずっと、大ちゃんと流星を見てきたから、やっぱり2人には幸せになってほしいねん。

正 「はっすん?」

俺が何を言いだすかわからず少し焦っとる
やけど、大丈夫やで。俺は助言するだけや。この後どうするかは、大ちゃんが決めること。

和 「流星と恭平、明日デートするんやって。恭平は凄いよな〜。真っ直ぐに気持ち伝えて、いつでも流星のこと考えて。」

大 「俺かて!俺かて考えとる」

和 「考えとっても行動できてへんやん?そんなん口だけやで。」

ちょっと冷とうなってしまったけど、大ちゃんが気づいてくれたらええねん。
正門もなんか言いたそうな顔しよったけど、今は見守ってくれとる

和 「俺は流星が笑顔でおれるなら、恭平に幸せにしてもらうのもありやなって思ってきたで」

大 「、、、」

正 「はっすん言い過ぎやとも思うけど、俺も同じようなこと思ってることもある。大吾、もう言わへんから聞いてな」

語りかけるように話す正門と顔を上げる大ちゃん

正 「流星の気持ちはともかく、まず、大吾の気持ち優先してええと思うよ。ぶつけて、それであかんければ考えればええやん?俺らやって考えるし。もしも、もしも流星も大吾と同じ気持ちやったらさ、今どんな気持ちやと思う?大吾も辛いかもしれんけど、流星やって同じくらい辛いんとちゃう?流星離れするならするで、もっと円満に後腐れなくしいや」

正門は、俺よりうまく俺と同じ気持ちを伝えてくれた

和 「俺らは大ちゃんも流星も恭平も幸せになってほしいねん」

正 「あとは、大吾が決めることやから」



そう告げた正門はかっこよかった

54 side 大吾→←52 side 正門



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ましろ | 作成日時:2018年12月4日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。