53 side 大橋 ページ4
正門がこんなにも取り乱して苦しそうにしてるのを、間近に見るのは久しぶりで驚いた
それだけ大ちゃんのこと思っとるんやなって
和 「さっきな、恭平から聞いたよ」
ごめんな、恭平。俺な、もちろん恭平のこと応援しとるけど、ずっと、大ちゃんと流星を見てきたから、やっぱり2人には幸せになってほしいねん。
正 「はっすん?」
俺が何を言いだすかわからず少し焦っとる
やけど、大丈夫やで。俺は助言するだけや。この後どうするかは、大ちゃんが決めること。
和 「流星と恭平、明日デートするんやって。恭平は凄いよな〜。真っ直ぐに気持ち伝えて、いつでも流星のこと考えて。」
大 「俺かて!俺かて考えとる」
和 「考えとっても行動できてへんやん?そんなん口だけやで。」
ちょっと冷とうなってしまったけど、大ちゃんが気づいてくれたらええねん。
正門もなんか言いたそうな顔しよったけど、今は見守ってくれとる
和 「俺は流星が笑顔でおれるなら、恭平に幸せにしてもらうのもありやなって思ってきたで」
大 「、、、」
正 「はっすん言い過ぎやとも思うけど、俺も同じようなこと思ってることもある。大吾、もう言わへんから聞いてな」
語りかけるように話す正門と顔を上げる大ちゃん
正 「流星の気持ちはともかく、まず、大吾の気持ち優先してええと思うよ。ぶつけて、それであかんければ考えればええやん?俺らやって考えるし。もしも、もしも流星も大吾と同じ気持ちやったらさ、今どんな気持ちやと思う?大吾も辛いかもしれんけど、流星やって同じくらい辛いんとちゃう?流星離れするならするで、もっと円満に後腐れなくしいや」
正門は、俺よりうまく俺と同じ気持ちを伝えてくれた
和 「俺らは大ちゃんも流星も恭平も幸せになってほしいねん」
正 「あとは、大吾が決めることやから」
そう告げた正門はかっこよかった
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作者名:ましろ | 作成日時:2018年12月4日 0時