141 秘宝 ページ7
杖を降ろす仕草をすれば、向こうもソレに習って押さえつけていた力を緩め、押さえつけていた口元から手をどけた。
「ドラコ？」
「ああ久しぶり。」
「そう？
あの時コンパートメントで会ったでしょう＿
まだ一ヶ月はたっ「ポッターの次はノットか。君もやっぱり滑稽なスリザリン生だな。
いくらポッターに相手にされないからって、
ノットと付き合ったと思えば、
ロングボトムまで巻き込むとは…
スリザリン生してはクラスメイトを裏切るのは最低じゃないか？」
ハッと鼻で笑うドラコに、Aはまともに会話するのを放棄した。
「どっちが最低よ…貴方こそ人の話し聞いていたの？
ハリーの件は違うとあの時言ったでしょう？
ネビルとは友人よ。」
「ああでもあんなのいくらでも言える。
それにロングボトムは君の噂を聞いていないみたいだしね。」
「ネビルを持ち出すのは止めて、友達なのよ。
それに私が嘘を言っても何のメリットにはならないわ。」
「なるだろ？あの有名人の彼女だ、さぞや箔がつくだろうな。」
「本気で言ってるの？」
「君が正気ならね。」
心底馬鹿にした様な目つきにAは吐き気がした。
自分が好きだった彼は、こんな人だっただろうかと、Aは目眩すら感じ思い切り拒絶した。
「ドラコ。この話しはこれっきりにしましょう。
貴方の言葉を借りるなら、ビッチに構っている程貴方は暇じゃないでしょう。」
手を払いのけようとしたが、ドラコは想像以上に強い力でAの手を握りしめていた所為で、Aは痛みで顔つきがわずかに歪んだ。
「痛い、」
「そうやってポッターの同情を誘った訳だ。
襲われたくせに、君は男を見る目がない。」
「ドラコ、いい加減にして。」
「ポッターに捨てられ、ノットに捕まり、ロングボトムに言い寄られて、僕に無理矢理迫られているのはどういう気分だ？
なあ？」
「はっ気分はどうかって？
ええっサイコウよ！これでいい？！」
Aは遂にキレた。
その首筋に杖を突きつけ、哀れみと嫌悪の目の目つきでドラコを見上げた。
「二度と触れないで。
貴方の顔なんて見たくない。」
「ああ＿＿＿同感だ。」
僅かにうわずった声にAは違和感を覚えた。
ドラコはAの目つきには気がつかず、勢い良くその手を振り払って階段を上って行った。
「ドラコ…どうしちゃったの＿＿」
Aの独り言は空虚に響いた。
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アサノ(プロフ) - ゆずさん» 出てくる人間の性格は結構こだわっているので、嬉しいです^ - ^楽しみして貰えるとは、ありがとうございます(^^) (2017年9月18日 20時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 次回も楽しみにしてます！内容や登場人物が薄っぺらくなく、とても読み応えがあって面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 8be8c5e4d7 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後までお付き合いして頂けると嬉しいです^ - ^ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完全オリジナルのストーリー面白いです！すごく読みごたえがあります!!これからも頑張ってください(*´-`) (2017年9月17日 18時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます^ - ^楽しみしていただけると励みになります。こちらこそ宜しくお願いします(^^) (2017年9月16日 23時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 13時
