161 贖罪 ページ27
「なっ、」
「ふんっ、そこでくたばっているがいいさ、」
リアンの冷たい目を見上げていたA。
身体はズブズブと埋まっていく、
するとリアンが一つ、鋭い閃光弾を天にはなった、
「なにをしたの、」
「じきにわかる。」
ニヤリと人悪く笑ったリアンは立ち去っていく、Aは立ち去っていくその背を悔しげに見つめていた。
「リアンッ、」
精一杯叫ぶがその声はリアンには届かない、
再び振り返ったリアンはAを冷たく見つめたかと思えば、
ガラスのかけらを手に握っていた。
「リアン？」
Aの声が震え、リアンの目から視線が反らせない。
「ふんっ」
リアンがガラスのかけらを自身の喉元に突きつけたのと、
Aの杖の切っ先がぶれたのが同時だった。
「フリペンドッ！！」
Aの放った閃光は的確にガラスを砕いたが、飛び散ったガラスが目に入ったらしくリアンは余計苦しんでしまった。
「しまっ、」
焦ったAが湖から抜け出そうとするが、動けば動くほど深みにはまる。
A自身もいよいよ自分の身が危うくなった。
胸から下が完全に動きが取れなくなったA、
「チッ、」
Aは最終手段で自分の血を垂らした、
するとブワッと体が解放されたかと思えば、一気に水の中に引きずり込まれる。
するとそこへ、
黒くぬらりとしたものが現れた、
「(デ、ディメンターッ、？！)」
Aはさあっと青ざめた。
冷気を帯び、顔を顔をとも言えないそれを近寄せて来たディメンターは、Aに添うように、そっと口付けして来る、
「(冗談じゃないっ、)」
Aは精一杯杖を振りかぶって、唱えた、
「エクスペクト、パトローナムッ！！！」
Aの杖から白い閃光が走り、
口付けしてくる無数のディメンター達を押しのけていった。
現れたそれは真っ白なフェレット、
思わずAはその姿に笑ってしまいそうになる。
水中から抜け出したフェレットは辺りにいるディメンター達を優雅に蹴散らし、やがて消えた。
「(ありがとう…)」
消えた守護霊にお礼をしたAは地面を蹴り上げた。
プハッとやっとの思いで湖から這い出た後、Aは急いでリアンの元に駆け寄った。
「リアンッ！！！」
抱き寄せた小柄な身体は震え、Aを見つめていた。
「おじょう、さま、申し訳ありません、」
「やめて、リアン、何も喋らないで、」
Aは急いで治癒魔法を唱え、せり上がってくる涙を堪えた。
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アサノ(プロフ) - ゆずさん» 出てくる人間の性格は結構こだわっているので、嬉しいです^ - ^楽しみして貰えるとは、ありがとうございます(^^) (2017年9月18日 20時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 次回も楽しみにしてます！内容や登場人物が薄っぺらくなく、とても読み応えがあって面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 8be8c5e4d7 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後までお付き合いして頂けると嬉しいです^ - ^ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完全オリジナルのストーリー面白いです！すごく読みごたえがあります!!これからも頑張ってください(*´-`) (2017年9月17日 18時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます^ - ^楽しみしていただけると励みになります。こちらこそ宜しくお願いします(^^) (2017年9月16日 23時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 13時
