151 秘宝 ページ17
「なんだマルフォイ。」
「あっちでマグルの生徒が怪しい動きをしていた。」
「なんでわざわざ俺に知らせる。」
「俺が行くよりも面白い事をやってくれるでしょう？」
肩眉を上げ、小悪党のようににやりと笑ったドラコは、Aだけに分かるように小さく小首を横に振った。
Aはドラコの気遣いに感謝し、視線がそれた瞬間、カローの拘束から逃れた。
ドラコはそれを見届け、更にだめ押しで告げた。
「あのネビル・ロングボトムも駆けつけようとしていたな。」
「なっ何故それを先に言わねえんだっ」
だだだだっと汚い足音で去って行くカローを見送ったドラコは、柱の陰に隠れているAに声をかけた。
「なんでまだそんな所に居るんだ。」
「お礼を言おうと思って。」
するっと出て来たAはドラコの目を見つめていた、
「ねえ、何故いつも助けてくれるの？」
「何の事だ。」
「昨年度での塔の事、あの防御呪文は貴方でしょう？
間違えた振りをして、私を助けてくれた。
それにこの間はセオドールに迫られているところを助けてくれた。
そして今度はあの男から。」
「偶然だろう？」
「一度目、二度目は偶然は偶然でも…
_____三度目は偶然とは言わないわ。」
「…それはアメリアの受け売りだったな。」
Aは目を見開き、びしっと固まった。
ドラコはいつの間にかAのすぐ目の前に居た。
まるでいつぞやの列車の様に。
「驚いたか？
あの二年のときの会話、聞く気はなかったが、僕も聞いてたんだ。
アメリアなら何か知っているかと思っていた。
だから敢えて探ろうとは思わなかった。
けど彼女は今年は此処には来ていない。
この間の塔の事も含めて、君が何者なのか、今、聞いたら答えてくれるのか？」
ドラコはAの耳元に尋ねた。
わざわざご丁寧にAの耳元までかがみ込んで。
Aは自分の背にツウッと冷や汗が伝うのを感じていた。
ところが、ドラコはすっと身を引いた。
Aは驚いて見上げると、ドラコの目はうつろにAを見つめていた。
「A…、もう君が何者かは関係ない、
例え僕と戦う事になっても」
Aの中で警笛がなった、
それ以上は聞きたくないと言いたげにAは首を横に振る。
「A、ずっと君に言おうと思っていた、」
逃げられないようにがしっと肩をつかまれ、Aは逃げる事が出来なくない。
灰色の目がAを覗き込んでいる。
Aは固まったように動けなくなった。
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アサノ(プロフ) - ゆずさん» 出てくる人間の性格は結構こだわっているので、嬉しいです^ - ^楽しみして貰えるとは、ありがとうございます(^^) (2017年9月18日 20時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 次回も楽しみにしてます！内容や登場人物が薄っぺらくなく、とても読み応えがあって面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 8be8c5e4d7 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後までお付き合いして頂けると嬉しいです^ - ^ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完全オリジナルのストーリー面白いです！すごく読みごたえがあります!!これからも頑張ってください(*´-`) (2017年9月17日 18時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます^ - ^楽しみしていただけると励みになります。こちらこそ宜しくお願いします(^^) (2017年9月16日 23時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 13時
