150 秘宝 ページ16
ニッコリといい笑顔のスラグホーンは、Aの腕の中にある魔法薬学の教科書を指差し、小声で囁いた。
「君には魔法薬学の才能がある。」
「急に何ですか？」
「いいかい？
君が今度のN.E.W.T試験にて、魔法薬学で君がOを取れる前提で、更に論文を一本掻き揚げてくれ。
そうすれば君には次期ホグワーツにて魔法薬学の教授に推薦できる。」
「ちょっと待って下さい、私はホグワーツの教師なんて「闇祓いになろうとしている君になら余裕だろう？」
なっと押し気味で詰め寄ってくるスラグホーンにAは引き気味になりつつ、考えておきますと逃げるように立ち去った。
焦った足取りで談話室に向かおうとしていると、
カロー兄妹の兄の方がAに大股で歩いてきた。
「おい、クラシスって野郎の名前知ってるか？」
「はい？」
あまりにも突飛な質問にAはつい、地声で答えた。
大柄な体躯の男は、Aを威圧的に見下ろし、Aもまた男を見上げていた。
「最近どうも様子がおかしいんだよな、マグル連中の。」
「あらマグル自体の様子が普通じゃありませんか、何を今更「俺が言いたいのはそう言うことじゃねえ。」
ドンッと壁に追い詰められたAは、杖を握りしめていた。
多少の無言呪文なら杖なしでもできる、そこの隙を着くしか無いと、Aは相手の目を逸らさず、呼吸音とタイミングだけを見計らっていた。
「この学年にクラシスの名前を受け継ぐ者が居ると聞いている。
マロニエの息女なら、何か知っているだろうとスネイプ校長のお達しでな。」
っとAはほぞを噛んだが、おくびには出さす、平然とそうですかと言ってのけた。
「だがな俺の勘なら、一番臭うのはてめえだ、
毎度毎度マグルの連中を罰しようとするたんびにてめえが間に割って入り、いつの間にか連中は逃げちまっている。
なあ何か知ってるんだろ？
ひょっとして恋人か？」
はあ、と汚い息がかかってAは思わず顔をしかめた。
「(この男…)」
A自身は自分が要注意人物として警戒されている事を思い知り、そして同時にあのスネイプの意図が読めずに居た。
Aはローブの杖を握りしめ、呪文を唱えようとすると、
「カロー教授。」
いつぞやのときの様に声がかかった。
Aはカローの肩越しにその青年を見つめる。
ドラコはさも偶然通りかかっただけですが何か、という表情で佇んでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アサノ(プロフ) - ゆずさん» 出てくる人間の性格は結構こだわっているので、嬉しいです^ - ^楽しみして貰えるとは、ありがとうございます(^^) (2017年9月18日 20時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 次回も楽しみにしてます！内容や登場人物が薄っぺらくなく、とても読み応えがあって面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 8be8c5e4d7 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後までお付き合いして頂けると嬉しいです^ - ^ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完全オリジナルのストーリー面白いです！すごく読みごたえがあります!!これからも頑張ってください(*´-`) (2017年9月17日 18時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます^ - ^楽しみしていただけると励みになります。こちらこそ宜しくお願いします(^^) (2017年9月16日 23時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 13時
