88 ゴブレット ページ48
Aは呆然とした。
「(何がどうなっているの…)」
すぐ横で転がっている優勝杯と、そして宙刷りにされ白目を剥いている大鷲、
更にはAの傍らで、死人の様に真っ青なセドリック。
Aは巡ってくる記憶の波に混乱した。
「(そうだわ、
確か移動魔法で飛ばされて、
それで、ハリーが攻撃を受けようとしていたからそれを庇おうとして…それで、)」
Aは震えが止まらなかった。
あそこで白目を剥いている大鷲の生死も、
傍らで死人のようになっているセドリックも、自分がどうして気絶していたのかも、Aは知りたく無かった。
Aが変身を解こうとした時、ヴォルデモートの杖から魂が浮かび上がった。
そしてAは、
自分の目を疑った。
様々人の魂に紛れて、そこにはあって欲しくない人の魂がそこにあった。
「(父さん…母さん…)」
一年ぶりの再会は、最悪な気分だった。
二人はこちらをちらりと一瞥してから、ハリーに何事か囁いた。
ハリーが使者達の力を借りて、とセドリックを掴んだのと、猫を大声で呼んだ。
それに答えるように、Aは白目を向いている大鷲を掴んで、ハリーにしがみついた。
ハリーが再び移動呪文が発動させたのは、ヴォルデモート卿の杖の呪文を受ける間近だった。
再び目の前が暗転になり、Aは自分の見た事が全て夢であって欲しいと、ただひたすら願っていた。
ーーー
Aが再び目を覚ましたのは、ホグワーツの医務室だった。
傍らにはダンブルドアが腰掛けていて、目覚めたAの手を優しく撫でていた。
「すまんの…見舞いに来ていた者達が大勢いたのじゃが。
君の安静を優先にしろとマダム・ポンフリーにいわれての。」
「一つ聞いてもいいですか…」
「なんじゃ…」
青い目があのときの様にAを見つめていた。
Aは声がかすれるのを必死に堪えていた。
「ヴォルデモート卿の杖から父と母が出てきました。
二人はその…」
やっとの思いで出て来た言葉は空虚だった。
「、死んだのでしょうか…」
暫くの間があり、ダンブルドアはうなだれた後、静かに頷いた。
「ああ、先程、連絡が入った。」
事実だけをゆっくりと飲み込んだA。
ダンブルドアからの話しをAは、上の空で聞いていた。
気絶したのは死喰い人の攻撃から、ハリーを庇おうとしたためであり、アレンはAが目覚めるまで必死にかばって居たこと。
アレンと聞いた時、Aは思わず身体をあげた。
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アサノ(プロフ) - haijindesitaさん» 申し訳ありません、ボードの方に纏めさせて頂いたので、大変失ですが、そちらからどうぞ。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
haijindesita(プロフ) - 次の話のパスワードを知りたいです！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: a915e88963 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！お返事頂けると励みになるので、嬉しいです^ - ^更新は随時やっていきますね(^^) (2017年9月6日 8時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 更新されたお話、全部読みました!!おもしろくて、すごく引き込まれます!!これからも応援します!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年9月5日 14時
