75 ゴブレット 策士の掌で ページ35
「おはよう、アレン。」
「ああ、身体は大丈夫か？」
「ええなんとか…」
とさっとAと向き合うように腰掛けたAは、どうやら今度は変装していないらしい相方を見つめた。
「何があったの？あの男は一体何者？」
「さあな、ただ僕に変装して、君に接触しようとしていたって事は確かだ。
結論から言うに、僕たちの関係が外に漏れている可能性が高い。」
「高いも何もバレてるわ。」
「ははっ、だな。」
「何故あの男が錯乱呪文を掛けられていたのか聞いても？」
「ああ、気絶させられる直前に僕が。」
「貴方だったの？」
こめかみをとんとんと叩いて、参ったよと言いたげに肩を竦めたアレン。
「まあね、君なら気がついてくれると思っていたよ。
けど呪文が暴走して、君に怪我までさせるとは思わなかった。」
「私が気絶してどれくらい時間が？あの後の処理は？」
「時間としては三十分程度だ。
そして僕が駆けつけた頃には男は居なくなっていたよ。
ドラコ・マルフォイだっけ？
彼が涙目で俺に言って来たんだよ。
間違えて友人に失神呪文を唱えてしまった。
どうやったら目覚めるって？
君の事を放っておくのもあれだし、逃げた男を追跡する暇もなくって感じでね。
おまけに彼が君の隣を離れないから、医務室に行くのもリスキーかと思って、今現在って感じかな。
僕が油断しなければこんな事にはならなかった。
悪い。」
スッと頭を下げて来たアレンに、Aは戸惑いつつも、気にしないでと答えた。
「で、即席でこの男子寮を利用したのね。
今は丁度お昼の時間だし、人払いの呪文を貴方が掛けておけば滅多にここには来ない。
加えて、私たちの事を口外しない様にする為に、半分脅しも同然で彼を庇うフリをしてここを選んだと。」
「フリじゃないさ、セオリー通りと言って欲しい。」
「あなたが敵でなくて本当に良かったわ。」
「ま、そうだろうな。」
ニヤッと悪びれもしないアレンにAは呆れて怒る気も起きない。
「で、今回一つわかったんだ、」
「何が？」
「ほら言っただろう？
例のゴブレットの件。
ゴブレットは多分、錯乱呪文をかけさせられた。」
「何故って一応聞いても？」
「ああ、あの炎のゴブレットは17歳以上の人間が踏み込めない様に、ダンブルドアが境界を張って居ただろう？」
「ええ。」
Aは記憶を辿り、ウィーズリー兄弟のことを思い出して居た。
Aの頷きにアレンはニヤリと笑う。
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アサノ(プロフ) - haijindesitaさん» 申し訳ありません、ボードの方に纏めさせて頂いたので、大変失ですが、そちらからどうぞ。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
haijindesita(プロフ) - 次の話のパスワードを知りたいです！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: a915e88963 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！お返事頂けると励みになるので、嬉しいです^ - ^更新は随時やっていきますね(^^) (2017年9月6日 8時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 更新されたお話、全部読みました!!おもしろくて、すごく引き込まれます!!これからも応援します!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年9月5日 14時
