69 ゴブレット 不穏な足音 ページ29
そして炎のゴブレットと呼ばれる、不気味な盃が置かれ、そこには毎日各学校の生徒達が自分の名前が入った紙を入れて行く。
そんな中、ウィーズリー兄弟がふけ薬を飲んで、ゴブレットに一杯食わされたのは笑い話だった。
しかし、選手発表の場で、A達は驚愕の事実を目の前にした。
それは選ばれた選手の中に、クラムやデラクールやデリゴリーがいる中、何とあのハリーまで含まれていたのだ。
当然Aは信じられなかったし、彼が故意にやっているとも思えなかった。
アレンはどういうことだと、選手同士の話し合いから帰って来たクラムに詰め寄ったが、クラムはどっち付かずの様子だった。
これはまずいと思った二人は、誰もいない裏庭で示し合わせて落ち合い、ハリーについて考えていた。
「私はハリーがやっとは思えないのよ。」
「僕も同感だ。
彼を監察していたけど、気の毒になりそうなくらい落ち込んでいたからね。
あれが演技としたら相当な役者さ。」
「ちょっとふざけるの止めて。」
「はは、悪かった。」
「それにしても、ゴブレットは何故ハリーを？」
「さあ…」
表情が険しい二人は、う〜〜んと悩んでいた。
アレンもAも、当然自分達に関係ある事のため放っておけないこの事実に、頭を悩ませていた。
「ゴブレッドに何かあるとか?」
「ソレもあるだろうけど、そうなるととてもじゃないけど僕ら学生には無理な話しだ。」
「そうよね…」
「もしくは
「「17歳上の誰かが、ハリーを陥れる為にわざと入れたか。」」
二人の声がはもって、やっぱりねという顔になる。
Aはアレンが同意見である事に嬉しくて、つい両手で彼の手を握りしめていた。
「良かったわ。
もしも私だけの思い込みだったら、どうしようかと思っていたの。」
「大丈夫さ、君はまともだ。
わざとハリーを陥れるなんて、闇関係の人間にしかあり得ない。」
流石、そう呟いてAは嬉しそうに笑った後、また後でと言って別れて行った。
アレンもまんざらでもなさそうに手を振っていた。
Aの心は、一人で頑張っていた分、誰かが不安の穴を埋めてくれる感触に嬉しくなった。
ところが、この一シーンを見ていた者達が、Aとアランに関係があると勘違いを起こしたのは、後々の話し。
そんな波瀾万丈の中、こうしてトライ・ウィザード・トーナメントは幕を開けた。
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アサノ(プロフ) - haijindesitaさん» 申し訳ありません、ボードの方に纏めさせて頂いたので、大変失ですが、そちらからどうぞ。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
haijindesita(プロフ) - 次の話のパスワードを知りたいです！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: a915e88963 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！お返事頂けると励みになるので、嬉しいです^ - ^更新は随時やっていきますね(^^) (2017年9月6日 8時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 更新されたお話、全部読みました!!おもしろくて、すごく引き込まれます!!これからも応援します!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年9月5日 14時
