68 ゴブレット ページ28
だが青年の身体には何も変化が無い。
次にAは青年の目をじいっと見つめる、Aは両親程ではないが多少は開心術を心得ている。
一方のアレンは杖を握ったり、Aの手をへし折ったりする事無く，堂々とした表情でAを見つめていた。
「分かったわ。疑ってごめんなさい。」
「ならいいのさ。」
ついさっき脅されていた人間とは思えない切り替えの早さに、Aは本物だと確信した。
そんな彼女に対してアレンは端的に要点だけを説明した。
「いいかい。僕はこの代表試合に出る気はない。
ただ此処最近ホグワーツでは嫌な噂しか聞かないから来たのさ。
去年はシリウス・ブラックまで出たんだろう？」
といきなり痛いところを突かれて、顔をしかめるAに、悪いとあやまるアレン。
そして彼は、Aの予想よりもずっと現実が見えていた。
もう二年程前から闇祓いは総出で警戒態勢に当たっていて、本格的な動きに何時入るのかとぴりぴりしていると。
また不死鳥の騎士団とも連絡を取りたいが、相互の関係を見るとまだらしいとも伝えてくれたが、Aは聞き慣れない単語に首を傾げた。
「不死鳥の騎士団って？」
「君が無知過ぎるの考えものだけど、それ以上に君のご両親は大分警戒心が強い方なんだな。
不死鳥の騎士団って言うのは、非公式の民間闇祓いみたいなものだよ。
日々死喰い人と戦っている。
僕もそれ以上は詳しい事情は知らないけど、魔法省の闇祓いの人と同じくらい腕が立つらしい。」
「貴方も団員の一人なの？」
「僕が？
まさか、不死鳥の騎士団は危険と隣り合わせだから、学生は入団禁止なのさ。」
「そうなの…」
残念と言いたげのAに、やれやれと呆れた様子のアレンはAの手を取って歩き出した。
「君のこの二年間の事は不幸の連続だったね。
今年は僕も居るから、出来るだけアシストしたい所だけど、相互の利害もあるだろうから慎重にやろう。」
「ええ。」
と協力しようと持ちかけてくるアレンに、Aは助っ人が入る事に違和感を覚えたが、
それでもこの青年とは仲良くやって行けそうな気がすると確信していた。
そんな二人を窓の外から見つめる一人の少年が居た。
「(なんだあいつ、なんであんなに馴れ馴れしいんだ?)」
ドラコは自分の中で何かが燃え上がるのを感じたが、その正体が何だったのかまでは彼がまだ知る事は無い。
ただ嬉しそうに笑っているプラチナブロンドの彼女を見つめる度に、胸が痛くなるのは事実だった。
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アサノ(プロフ) - haijindesitaさん» 申し訳ありません、ボードの方に纏めさせて頂いたので、大変失ですが、そちらからどうぞ。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
haijindesita(プロフ) - 次の話のパスワードを知りたいです！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: a915e88963 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！お返事頂けると励みになるので、嬉しいです^ - ^更新は随時やっていきますね(^^) (2017年9月6日 8時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 更新されたお話、全部読みました!!おもしろくて、すごく引き込まれます!!これからも応援します!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年9月5日 14時
