52 アズカバン 真実か虚構か ページ11
ホグズミードから帰ってきたAはぐったりとして居た。
アメリアが寝室のカーテン越しから、大丈夫？と覗いてくる。
「大丈夫よ。
いつもの頭痛だから。」
あなたに頭痛の癖なんてあったかしらと呟いたアメリアは、深くは尋ねたかった。
それはこの友人の秘密主義にはほとほと飽きて居たと言うのが、本音だからだ。
巻き込まないだけまだ有難いか、と思ったアメリアは、消すわよと言って部屋の明かりを落とした。
一方Aは目を閉じても先程の会話が、耳にこびりついてしょうがない。
耳の中では、信じられない話が絶えず反芻して居た。
ーーー
ホグズミードについたAは迷子になったフリをして、人から離れたところまで行き、周りを注意して、素早く猫になった。
今度は白い体毛に青い目の白猫に。
当たりを見渡した白猫は、にゃあと一声ないた。
するとまるで計った様にクルックシャンクスが出てきて、こっちに来いと一言泣いた。
しゃなりしゃなりとついていくと、そこには随分と痩せこけた犬がいた、
が、Aは一瞬でそれがアニメガースだと感じた。
それはただの勘に過ぎないが、犬臭くないと言うのが本音かもしれない。
兎に角、異様な人物とつき合わされたと諦めたAは、犬をじっと観察していた。
犬はしばらく右往左往してから心を決めたらしく、Aに切り出した。
〈君のことは知っている
A・マロニエと名乗っている、A・クラシスお嬢さんだろ〉
といきなり話してもいない秘密を明かされ、答える前に逃げてやろうと思った瞬間、
ワンッと鋭く吠え、タッと飛び上がって回り込み、Aの前に立ちふさがった。
Aは威嚇するように全身の体毛を逆立てた。
〈待てっ待つんだ！
頼むから話を聞いてくれ
俺に名前はシリウス・ブラックだ！〉
シリウスと聞いた瞬間、牙をむき出し、警戒心を露にしたAに、黒犬、もといシリウス・ブラックは必死に頼み込んだ。
〈俺は君の敵じゃないんだ
それに俺は無実だ〉
信じられ無い無実の告白にAは牙をしまい、犬を真正面から睨みつけた。
〈何を根拠に信じろと言うのです？〉
〈そうだな、君のご両親もよく知っているよ、後、君の変わった家柄も…それと君の仲間って言ったほうがいいのか、闇祓いの仲間も知っている〉
ツラツラとあげられた名前や事情を、信じられない思いでAが聞いていると、痺れを切らしたクルックシャンクスがズバリと言った。
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アサノ(プロフ) - haijindesitaさん» 申し訳ありません、ボードの方に纏めさせて頂いたので、大変失ですが、そちらからどうぞ。 (2018年3月7日 22時) (
レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
haijindesita(プロフ) - 次の話のパスワードを知りたいです！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: a915e88963 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！お返事頂けると励みになるので、嬉しいです^ - ^更新は随時やっていきますね(^^) (2017年9月6日 8時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 更新されたお話、全部読みました!!おもしろくて、すごく引き込まれます!!これからも応援します!! (2017年9月5日 21時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年9月5日 14時
