35 秘密 疑惑 ページ38
「「エクスペリアームス！！」」
「そこまで！！！」
3回とも同士討ちとあっては勝負にならないと踏んだらしいロックハートは、解散の指示を出そうとしたが、スネイプがそれを制し、
「決着がつかないとあっては皆、納得いかないだろう。
ここはどうだろう、ハリーとドラコを対決させるのは。」
「ほお、それはいい！！」
お調子者のロックハートに今度ばかりは助かったと思っていたAは、ちらっとハリーを見つめる。
視線に気づいたハリーは、肩を竦め笑って居た。
「A、凄いね！
同士討ちだったけど、あのポッターを相手にするなんて、凄いわ！」
「サラ、ありがとう、」
疲れたわと言いたげに笑っているAに、冷たい視線を注いでいる存在がいた。
「(アメリア…)」
気づかれたかしら、と焦ったが敢えてらしく振舞っていると、壇上が騒がしくなった。
「きゃっ、蛇だっ！！！」
ハリーの相手であるドラコが蛇を出し、その蛇に何事かハリーが囁いている。
「(パーセルマウス？)」
ハリーの奇行をAは険しい表情でそれを見つめていた。
結局蛇はスネイプの呪文によって消えたが、ハリーの噂はそこから火のように伝わって行った。
パーセルマウスを話せる者は、一般的にはパーセルタングと呼ばれ、蛇がスリザリンのシンボルでもあるように、それを操れるのは間違いなくスリザリンの資質だと。
そして一方Aも怪しまれていた。
「Aちょっといいかしら。」
「何かしら。」
友人の一人であるアメリアに呼び出され、Aは平常心の能面を貼り付けた。
「貴女どうしてあの時手加減をしたの？」
「あら何の事かしら。」
Aは知ってはいたが、しらを切り通すつもりだった。
だが、アメリアは厳しい表情でAを見て様子を伺っていたがやがて、腹をくくったように突っ込んだ。
「決闘クラブ、貴女はポッターと三度呪文を同士討ちさせたわよね。」
「…嫌な言い方、何が言いたいの？」
「一度目、二度目は偶然かもしれない。
でもね、三度目は偶然とは言わない。」
ぎらりと睨みつけてくる目とかち合う。
だがAは決して表情を崩す事は無かった。
「で結局何がいいたいの？」
「なんでわざわざ実力が無いふりをするのって言ってるの。
Aの呪文は誰よりも的確で、手慣れているとしか思えない。
あのときだってロングボトムの杖だけを的確に狙って、「アメリア・グリーングラス。」
冷たい声がAから発せられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！拙い作品ですが、最後までよろしくおねがいします(￣^￣)ゞ (2017年9月2日 7時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - お話とても面白いです！続きも楽しみにしてます!頑張ってください！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アサノ | 作成日時：2017年8月31日 19時
