34 秘密 ページ37
「では、一二の三で、合図しますからね。」
緊張が一気にあたりに広がり、ネビルとAのコンビは異質のコンビとして、周りの注意を引いて居た。
「では、一、二の
三！！」
と唱えられた瞬間、Aは既に口を開き、怯えているネビルの目をしっかり見つめて居た。
〈武器よ去れ_______Expelliarmus〉
武装解除の呪文を素早く唱え、冷静にネビルの杖だけを狙い、クルンクルンと弧を描いて飛ばされたそれを、Aは優雅にキャッチして居た。
それを見て居たネビルは、ぼけっとしてから、
「僕は気絶させないの？」
「しないわよ。」
苦笑して答えたAは、はいと杖を渡した。
周りの生徒は、やはり狙いが定まらず吹っ飛ばされたり、変なところに呪文をかけたりで、てんやわんやになっていた。
ようやく終わったと、ほっと息をついた頃、空気を読まない人間の叫び声が響いた。
「なんと素晴らしい！Ms.マロニエ！！
華麗に杖だけを奪うとは、いやはや見上げたもののですな！！！」
ここぞと言わんばかりに褒めちぎられて、Aは寒気がした。
が、そんなAに御構い無しでロックハートは、グイグイと彼女の背を押して、決闘クラブの壇上まで、押し上げてしまった。
「さて！
最後は寮代表の対抗戦で、スリザリンのMsマロニエには、グリフィンドール期待の星、ハリーを相手にやってもらいましょう！！」
本人達の了承なしに、勝手に決められた対決に、Aは顔が真っ青に変わっていく。
推薦されたハリーも押される様にして、壇上に上がってきた。
こちらを見て戸惑っている表情に、Aは心の底から同情した。
「さあ、両者杖を構えて、」
了承の返事もなしに始められた決闘に、Aは頭痛がした。
肝心のスネイプは、ニヤニヤ笑っているだけで止めようともしない。
「(ああ、もう、)」
仕方ないと言いたげに、Aは杖を構えた。
いっそここで負けて仕舞えばいいのだろうけど、あのロックハートの所為で負けるのは癪に触るので、Aは最終手段に出た。
「「エクスペリアームス！！」」
同時に叫んで武装解除の呪文を唱えてしまう。
当然呪いは相殺されてしまい無効。
会場はどよめきで包まれた。
沈黙の中、じりっと詰め寄るハリーに、タイミングを見計らっているA。
「「エクスペリアームス！！」」
二度目も同士討ち、
いい加減に決着を付けたいらしいハリーに、同じ様な表情のA。
互いに互いとも間合いを取って、
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アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！拙い作品ですが、最後までよろしくおねがいします(￣^￣)ゞ (2017年9月2日 7時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - お話とても面白いです！続きも楽しみにしてます!頑張ってください！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年8月31日 19時
