30 秘密 ページ33
「マグルの諺みたいな物よ、知らなければ他の人に聞きなさい。
Mr.マルフォイ。
私の家系がどうかなんて貴方に関係ない。
それに我が家の名を勝手に使って、私の友人を泣かせるのは止めて。」
怒鳴り散らす訳でもなく、暴力に出る訳でもなく、ましてや彼女お得意の杖を使う訳でもない。
ドラコが得意な口勝負で、Aはドラコをどんどん威圧して行った。
「純血主義って言う考えがあるのは知っているし、考えそのものは正直どうでもいい。
そしてマロニエ家は、決して純潔主義とは名乗っていないわ。
我が家はね自由なの。
純血主義だか半純血だがマグルだか関係ない。
全ては実力のみ、分かった？
そしてたまたま私の本家が今強いだけ、明日なれば分家の一つと立場が逆転するかもしれない。
そういう家系であって、貴方の言う純血なんとやらだったら、これほど楽な事は無いでしょうね。
いい？
金輪際、間違ってもマロニエ家が純血主義だなんて、語らないで。」
ドラコに二の句を与えない冷たい連鎖攻撃は、大広間の生徒の視線の的だった。
Aの二人の親友も視線を合わせて降参、と呟く有様。
ふんっと盛大に鼻で笑い飛ばしたAは、ぽかんと見ているドラコを放っておいて、さっさと広場に出しまった。
そして怒りで腸が煮えくり返っているAの凄まじい殺気に、その日の皆は彼女に極力触れないようにしていた。
なんせこれ以上怒らせたら、厄介な呪文でも掛けられないと皆が怯えたからだ。
だがそんな中、グリフィンドール生と合同授業である、闇の魔術に対する防衛術の授業にて、あのロックハートの指導の元、遂にAの怒りは爆発した。
「あとは君達で！！」
そう無責任に言い残して立ち去ったロックハート。
彼のありがた迷惑な奇行の所為で、あちこちに飛び回って、好き勝手やっているピクシー達に遂に頭に来たAは、隣で呪文を唱えかけたハーマイオニーをスッと、手でいさめ、
杖を振り上げて、一言、冷たく言い放った。
〈落ちろ＿＿＿Descendo〉
冷たいどころではない、もはや地獄から這い上がって来た様な低い声に、ドサドサッと全てのピクシーが一斉に落下。
全員コレを見て、ポカーンとしていた。
気絶し落下したピクシーを乱雑につかみあげたAは、未だに消えていない怒気をはらんで、全員に問いかけた。
「拾いましょう？」
はいと全員が無言で頷いた瞬間だった。
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アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！拙い作品ですが、最後までよろしくおねがいします(￣^￣)ゞ (2017年9月2日 7時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - お話とても面白いです！続きも楽しみにしてます!頑張ってください！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年8月31日 19時
