26 秘密 ページ29
しかし消えたように見せているだけで、実際にはそこにある。
投げ込んだ花束こそが次のポートキーとなり、そしてマグル避けの呪文と防御魔法が施されたモノなのだ。
この一連の一風変わったやり方は、クラシス家の直系の人間しかも、嫡子にしか授けられない。
それはすなわち、本家の永続を願ったやり方であり、婿養子である自分の父親すら墓場の場所を知らない。
「(コレが本当の呪い…ってね。)」
いつからクラシス家が、闇祓い専門業に入ったのかは分からない。
ただその、あからさまなまでの秘密主義から生まれたこのやり方。
表に晒せない自分自身を、確固たるモノにする為の、昔からの戒めとのだとしたら、これほど恐ろしい呪文は無い。
何故って、還る場所を求める人が限り、それは絶対に切れることのない、無限ループも同然だから。
「(隠し事をされていい顔する人なんて居ないのに…なんでこう変わってるのかしら…)」
Aは呆れつつも、コレがしきたりだと思って従うしかない。
ただその思想観念の所為で、昔手ひどい目に会った事を今でも忘れていない。
「ドラコ…本当にごめんなさい。」
ぎゅうっと服の上から貰ったペンダントを握りしめ、Aは涙を流した。
変えてしまった過去は二度と変わる事は無い。
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アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！拙い作品ですが、最後までよろしくおねがいします(￣^￣)ゞ (2017年9月2日 7時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - お話とても面白いです！続きも楽しみにしてます!頑張ってください！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年8月31日 19時
