15 賢者 ページ17
クリスマスの当日。
A以外の寮生は全て帰省したおかげで、Aは静かな朝を迎えた。
Aの枕元には親戚縁者や両親、
それに二人の親友と別料の友人からの手紙とプレゼントが届いた。
両親からは羊皮紙と上品なインクと羽ペン、そして最新モードのローブを貰い、ほんのりと微笑んだ。
その他にもブローチやアクセサリー、中には中々手に入らない薬草学の本までくれた人物も居た。
意外だったのはあの校長先生が、Aに贈り物をしたことだった。
中身はトロール功績をたたえての事か、滅多に手に入らない紅茶の茶葉。
「(あの人、どうして私が紅茶好きって知ってるのかしら…)」
まるで心を読まれた様な素敵なプレゼントに微笑んだAだったが、最後に見覚えの無い箱が残っていた。
「(誰からかしら…)」
最低限の注意は必要だと思って、杖を構えながらそれを開けると、中は意外なモノだった。
「…」
手に取ったそれは美しく輝くエメラレルドの宝石と、それがはめ込まれ綺麗な彫刻が施された銀製のペンダント。
スリザリンのシンボルカラーのそれに思わず笑ってしまったAは、それを首から掛け、美しく輝くエメラレルドに小さくキスを落とした。
唇に触れたそれは当然ながら無機質で冷たいが、それでもAにとってはこれ以上にない嬉しいプレゼントだった。
お腹もすいたのでAが大広間に訪れると、そこには休暇中に残った生徒がちらほらと居て、おあつらえ向きに暇そうなハリーを見つけた。
「メリークリスマス、ポッターさん」
「あっ、君はハーマイオニーの、」
「ええ、A・マロニエ、仲良くしてくれると嬉しいわ。」
「僕もだよ、僕の事もあと名前で呼んで。」
「、分かったわ、ハリー」
二人は家の事情でここに残ったという、共通の話題を持っているおかげか、ものの数分で打ち解けた。
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アサノ(プロフ) - みゆきさん» ありがとうございます！拙い作品ですが、最後までよろしくおねがいします(￣^￣)ゞ (2017年9月2日 7時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - お話とても面白いです！続きも楽しみにしてます!頑張ってください！ (2017年9月2日 0時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年8月31日 19時
