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Aが依頼を受けた場所。
そこには大きな穴があった。
ごおっと下から吹き上げてくる風には、嫌な予感しかしない。
Aはすっと飛び降りた。
白い衣が羽衣のように空気の圧を柔らかく受け止め、Aを優しく落下させて行く。
下に落ちれば落ちるほど、パシパシッと何かが掠めるがAは気にせず降りて行く。
「(一旦着地をしないと…)」
落下にキリがないこの場所にAはすっと足首を柔らかくし、地面を蹴った、
瞬間、今まで立っていた場所全てに、図ったかのように錘が落ちてくる。
錘の衝突に耐えられず崩れた足場は全て落下してしまう。
「…」
もうこれで、足場を探す余裕が無くなったことを察したAは、どんどん加速する自由落下に、目を細めた。
内臓が浮きっぱなしで気持ちが悪い。
Aがもう勘弁して欲しいと思っていた時だった。
ついに地上の光が届かなくなった。
まだまだ序の口だと言うことだ。
闇夜に包まれた瞬間、Aはもう一度あの寒気を感じた、
ほおにビシッと掠め、背後にあった岸壁を跡形もなく崩したあの感触だった。
「っ、」
何をするわけでもなく感覚に任せて避けた瞬間、辺りに爆発音が響いた。
不明瞭な視界
誰が何の目的で仕掛けたかもわからない命取りの罠
無闇矢鱈と魔法が発砲できないこの空間
なるほど、一歩間違えればたしかに死。
しかし列挙されているS級クエストの中では比較的ライトなものだったはずだ。
「でも、もうそれも。」
終わりね、そう呟いた瞬間、パッと光が地下から走った。
地上の光は既に届かない距離にある。
Aは素早く着地の体制を整える。
身構えた瞬間、どおんっと辺りの土煙を巻き込んで巨大な音が鳴り響いた。
Aはさっと腕を払い、辺りのチリや埃を一掃。
こじんまりとした一軒家から出てきた老人を真顔のまま捉えた。
「おおっ、何の音だ。」
まだ状況が把握し切れていない老人に、Aは静かに告げた。
「私はAと言います。
フェアリーテイルのものです。」
「おおっ、そうでしたか、ついにいらしてくださいましたか。
お怪我などはされていませんか？」
「ええ無事です。」
Aはにこりと微笑んだ。
その笑みに老人は違和感を感じた。
「失礼ですが、本当にお怪我はありませんか？」
「ええ、そうですが。」
「…あのここは810万kmもの地下なのですが、明かりもつけずに降りてきたのですか？」
「ええ。そうですよ。」
Aの答えは当然と言うようだった。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 楽園の塔で話ですね、残念ですがここではカットしちゃってるんです。でも私もあのシーンはいまだに覚えています。エルザとジェラールの今後の関係で、決して外してはならない場面ですよね。 (2020年1月1日 17時) (
レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - で「強くなったなエルザ」と海風に吹かれてセリフが聞こえて来る場面と振り返った時にエルザの睨みつけ場面も印象に残っています。 (2019年12月31日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 公式テレビ局が配信しているフェアリーテイルで、今の段階で感動した話は青髪の男とエルザが戦っていた話です。エルザが生贄的な状態で、氷の水に入れられそうになった時にナツが登場し救う場面で涙袋破壊しました。戦い後にエルザが海で仲間達と今後の事を話している所 (2019年12月31日 21時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます、まだまだ未熟ですし、更新頻度も極端でいつも申し訳ないと思ってます。こちらこそ貴方のような素敵な読者様に敢えて光栄です。 (2019年12月27日 16時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 再配信、もう始まってたんですね。公式テレビ局がYoutubeで流していたのをみて、私も再熱しました。フレアは大好きですが最後の最後まで疑っていたので、フレアには申し訳ないです… (2019年12月27日 16時) (レス) id: 546c85bffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年12月19日 23時
