137 アズカバン ページ45
だが向こうがAのことをクラリスと思っている以上、それを否定すれば何も先に進まない。
それはすなはち向こうの頼みを聞くという事で…
それに男の口ぶりから察するにクラリスという女性を知っているようにも見えて…
「あなたのいうクラリスが私だと、どうして確信できるわけ？」
と軽く揺さぶりをかけてみる。
人は自分自身の記憶を疑われると、勝手に混乱に陥るものだが…
「は？何を言っているんだ。
クラリスといえば、あの伝説のクラリスだろ？
森羅万象、全ての記憶を操れる、あの1000年以上前から生きているという伝説の魔女のこと以外、何があるんだ。」
と迷う事なくAの画策に陥った世紀の殺人鬼、シリウス・ブラック。
世も末だなと思う反面、ああ、三つ目の女か、と静かに確信したA。
しかし森羅万象とは随分と大きくでたなと一人で勝手に感心していたAは、それで、と続けた。
「私がそのクラリスだとして、どうしてそんなことを頼むの？
ハリーポッターが私のことを友人だとでも言ったのかしら？」
いうまでもないが、そんな訳がない。
彼らの中にAという少女がいないことは、ずっと側にいて知っているのだから。
だが男の答えは意外なものだった。
「君とハリーが友人なことはすでに知っている。
君がこの一年どんな目にあっていたかは私だって知っているさ。
辛かったろう、一人置いてきぼりを食らったようで。
わかるさ、私もそうだったんだからな。」
と何故か勝手に納得される有様。
だが暖炉の向こう側から覗くその顔には確かに悲壮感が覗いていて、Aはそれに賭けた。
「それで具体的にはどうしろと？」
「私の頼みを聞いてくれるのか？！」
「ええ私の目的と合致するのなら。」
「へえ？それは面白い、どんな目的だ。」
それは、と言いかけたAは、アルフレッド・スミスとのことについて簡単に話すつもりだった。
だが、喉は絞られたように声を出さない。
脳裏によぎるのはドラコのことばかり。
「っ、」
一人勝手に混乱しているAを黙って見ていたシリウスは一言、
「君って綺麗な割に男のセンスないよな。」
「うるさいわよ、殺人鬼の分際で。」
「まあまあ、それはさておき。
ハリーを助け、なおかつホグワーツに戻れるとっておきの方法を、教えてやろう。」
何故そうも選ぶ言葉の一つ一つが上から目線なのか。
イラつくAを他所にシリウスの提案は予想外のものだった。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
