98 アズカバン 打ち明け話と ページ5
シリウス・ブラックの一件で魔法界は大騒ぎだった。
それもそうだ。
脱獄した先はあの魔法会でも有名なあのアズカバン、ドラコの両親が不安がる方が普通。
屋敷に戻ったAの元にも、ハーマイオニーやロンからその類いの話が届く程だった。
「(ハリーは大丈夫なのかしら。)」
何となくで書いた手紙にハリーは意外にもそういう話をきちんと知らなかったらしい。
マグルの中で生活している彼からすれば、そういう物は縁遠く、Aはその危機感の無さに寧ろ項垂れたくらいだ。
「(こっちが気を張ってるのが馬鹿らしくなりそうね…)」
と思えば、簡易なバッグを片手にプリベット通りまでAはやって来ていた。
簡易な家々の合間から覗く人の顔から、飼い猫の声まで。
自分が知っている周りの雰囲気とはまた一風変わった此の空気を、Aは自然と受け入れていた。
「A？！」
と素っ頓狂な声が上がった先に居たのは、長い間会っていなかった彼。
「ハリー、ようやく見つけた。」
マグルらしい恰好を選んで来たのだが、上から下まで眺めた彼はひと言、
「君、服のセンスまであるんだね。」
と大真面目な顔で失礼な事を、いや此の場合は褒め言葉なのだがどうにもAはどこか納得出来ない。
が、今更苛立ちを表に出すのもはばかれたので、にっこりと作り笑顔になる。
「良かったら案内してくれない？この辺良く知らなくて。」
「…まさか遊びたいの？」
「ダメ？」
と当たり前のように尋ねたAに、う〜んと悩んでいた彼は、ちょっと待っててとなぜか慎重に部屋の奥に消えてしまった。
数分待たされた後、さっきよりはましな恰好で出て来た彼を確認したAは、それじゃあ行きましょうかと歩き出す。
「それにしてもここは随分と人の目が多いのね。」
「そうかな、結構普通だけど。」
「だけどこんなに見られてると落ち着かないわ。」
「はは、そうだね…」
目深に帽子をかぶっているのが幸いしてか、周りの人はひそひそと話をするだけで誰もAの顔をしっかり見る事は無い。
Aも現在進行形で両親と決別しているので、白昼堂々顔を出すのははばかれた為のせめてもの変装だった。
「本当はポリジュース薬とか作って来たかったんだけど、其れまで時間が足りなくて、つい来ちゃったわ。」
とあっけらかんとした物言いに、そうなんだと照れながら答えたハリーは、改めて目の前の美少女を見つめた。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
