120 アズカバン 昔話 ページ27
きゃああっ＿＿＿
グリフィンドールから絶叫が響き渡る中、Aは一人、高い天文台の塔にいた。
黒髪に真っ赤な真紅の瞳、こんな形では誰にも気がついてもらえるはずがない、そうたかをくくっていた時だ＿＿＿
「A？」
測ったかのように現れたのはいつかの彼女。
灰色のレディーこと、ヘレナ・レイブンクローはすーっと音もなくAの元にやってきたかと思えば、ジロジロと変わり果てたAの姿を上から下まで舐めるように見つめた。
「(まさか、もう、バレた？)」
たらっとAの首筋に冷や汗が伝う、
ドクンドクンとAの心音がひときわ大きく鳴り響く、
ゴースト特有の透けた瞳の向こうがに、映る姿はない、だがそれを余計Aを不安にさせた。
限界だ、そうAの本音が漏れようとした時だ、いぶかしむように睨みつけていた彼女は、残念と言いたげに肩を竦めた。
「やっぱり、人違いね。
貴女名前は？」
「…クラリス、」
「まあ、貴女クラリスっていうの？でもそんな人、このホグワーツにいたかしら？」
「…私人見知りなので…」
自信無さそうな表情を演じて見せるAにそうなの、とヘレナは容易に騙された。
普通ならもっと疑ってもいいだろうに、クラリスという名前によほど愛着を持っているのか、Aの隣を離れようとしない。
「あの、
Aという人と、そんなに私似てたんですか？」
「まあひどい、貴女あのAを知らないの？」
不機嫌そうに振り返った彼女に、Aは内心で戸惑っていた。
確かどこぞの誰かは、Aを同じ名前のAという人と勘違いしてなかったではないだろうか？
だがそんなことはお首に出してはいけない、Aは懸命に言葉を選んだ。
「私、あんまり周りの人のこと見てなくて、出来れば教えてくれると…」
「まあいいわ。
貴女にAの素晴らしさをとくと教えてあげる。」
と何故か話は長い物語へと移っていた。
ヘレナ・レイブンクロー、が知るAという人物は、母親に対して劣等感が強かったヘレナにとって、唯一の憧れの人だった。
煌めくアッシュブロンドに近いプラチナブロンド、聡明で抜きん出る美貌を持ち、何より、全てを見透かすような淡いブルーの瞳はどの魔法使いも魔女をも射止めてしまっていた。
そんな彼女にもたった一つ、悩み事があった。
それはここホグワーツを創設した四人の一人、サラザール・スリザリンに、想いを寄せられていたこと。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
