32 秘密 ページ38
これから授業に行こうと、Aが立ち上がったときにその吠えメールはやって来た。
大広間が壊れるのではと言う凄まじい勢いの怒声に、Aは吃驚を通り越して固まってしまい、
ハーマイオニーは、寧ろAのあの時の顔の方が、吃驚だったと失礼なことを言う有様だった。
薬草学の授業に向かう最中、Aは例の如くハーマイオニーの隣に並び今年の予習は何所までやっただの、優等生の水掛け論をおっぱじめた。
後ろでコレを見ていたロンとハリーはついて行けないと言う愕然とした表情を露にしていたが、勿論そんな事に気がつく程暇ではない。
すると、視界の端に嫌な人物を見かけたAは表情を無にし、ハーマイオニーはこの世の幸せと言わんばかりに顔をほころばせた。
「スプラウト先生、ハリーをちょっと借りますよ！！」
白く光る葉を綺麗に見せたロックハートは、燦々としたその笑みを傍らにいたA達にも、惜しげ無く振る舞ってみせる。
このままでは投げキッスも冗談ではないと判断したA。
すっかりのぼせ上がっているハーマイオニーの背を押して、ささっと部屋の中に入ってしまった。
勿論部屋の中に一緒に入ったロンが、君がまともで良かったぜと言う顔をしたのは言うまでもない。
薬草学ではご機嫌なハーマイオニーとスプラウト先生の一対一の授業であり、
Aは隣にいたネビルと組むつもりだったが、彼がまだ話しの半分も来ていない所で失神してしまった為にAは諦めて、ハーマイオニー達の所に混ぜてもらった。
「マンドレイク薬はお世話するのはとっても大変だけど、その分蘇生剤としても有名でね。」
うんたら〜かんたら〜と延々と続く、ハーマイオニーの大変ためになる講座を右から左に受け流したA達。
授業の内容は興味深くても楽とはほど遠い。
若いマンドレイク薬と必死になって格闘し、ようやくの思いで鉢植えの植え替えに成功し、自分とそっくりなくらい泥まみれになっているロンと顔を見合わせて苦笑した。
そして十月も終わりの頃、宿題と多忙を極めるクィディッチの練習で、Aはハリーに同情せざる終えなかった。
しかし問題というのは何所に行っても付き物で。
練習を見に行くと張り切っていたロン達を見送ったAは、どうしても今日中に優先せざる終えない宿題を前に格闘していた、
がその時一つ大切な事を思い出したAは、トランクの中身を抱えて競技場に向かって飛び出した。
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レモン(プロフ) - 秘密の部屋のところで夢主が3人を弁護するのが探偵やプロの弁護人のようで面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 0af6fdad08 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - ♪家♪さん» すみません、誤字脱字についてはいけない一斉に直させていただきます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 確かに変ですね。ご指摘ありがとうございます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月27日 19時
