9 賢者 ページ14
そんなAとネビルに対して、二人の様子を背後からびしびし感じていたドラコの機嫌はますます悪くなるだった。
「(なんだよ、)」
チッと小さく舌打ちをして、面白くなさそうにガッと足下の小石を蹴り上げる。
そして巨大な門の元まで来たA達は、待ち構えていた緑色のローブの女性を見上げていた。
「さあ、新入生はこちらに。さっ皆急いで。」
せかせかと急ぐ女性に合わせて、A達は慌ててついて行く。
そして視界いっぱいに移った巨大な、美しい城を前に生徒たちは感嘆の声をあげた。
そうして石段でできた重厚感のある綺麗な廊下や、角を曲がった所で、ぴたっと止まった生徒達。
「暫く此処で待っている事、勝手な事をした生徒は、このまま帰ってもらいます。」
言うが早いが立ち去った女性の影が見えなくなった途端、皆口々に右や左、後ろや前など近くの人に挨拶していた。
そしてネビルと話し込んでいたAもまた、見慣れない女の子に手を差し伸べられていた。
「私、パンジーパーキンソン、よろしくっ、」
「パンジーって言うのね、私A・ブラック。
Aで構わないわ、どうぞよろしく。」
差し出された右手を握りしめたAに、パンジーはにこっと笑ってよろしくと元気よく答える。
と、握ったかと思えばパッとまた手を話し、他の生徒達に声をかけて回るパンジーに、Aは忙しい女の子ねと呟き見送った。
するととんとんと、誰かに肩を叩かれる。
振り返った先には、さっきで列車であった少女が居た。
「A、さっきぶりね。」
「ハーマイオニーっ、さっきはありがとう。」
にっこりと笑った二人は、途端ガールズトークを始めた。
ザワザワと当たりが騒がしくなり、周りと同じように、盛り上がっている二人の会話を誰かが遮った。
「なんだっと」
聞き慣れた怒鳴り声にAはぐるんと目を回し、呆れた顔をする。
「一体なんなの？」
「気にしないでハーマイオニー、私達には関係ないもの。」
と明らかにこちらを見つめているドラコを華麗にスルーしたAは、にっこり笑ってハーマイオニーの視線に笑って答える。
ハーマイオニーは、目の前で笑っている少女が、なんだか同年代に見えない様な気がしたが、敢えてそれは黙っていた。
するとまるではかったかのように現れた女性はパンパンッと手をならして生徒達を先導する。
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レモン(プロフ) - 秘密の部屋のところで夢主が3人を弁護するのが探偵やプロの弁護人のようで面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - レモンさん» ありがとうございます！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: 0af6fdad08 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして面白かったです！ (2018年12月9日 19時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - ♪家♪さん» すみません、誤字脱字についてはいけない一斉に直させていただきます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - 妖狐の巴衛さん» 確かに変ですね。ご指摘ありがとうございます。 (2018年1月16日 16時) (レス) id: 989e1d3217 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月27日 19時
