ち 第二幕〈任務遂行〉 ページ9
ここは南東諸島の仏印領インドシナ。
西欧の植民地化がアジアまで忍び寄った時、見事にその被害を被った国の一つだ。
日本では春の陽気の筈が流石南東、ちょっと 南下しただけで初夏のように日差しが照りつけてくる。
今日ここに二人の日本人の青年が降り立った。
二人の"元"の名前は"田崎"と"波多野"
最もここでは
【大手資産家の息子で家業のため、経済学を修行の身である「佐伯祥二」】と
【その「佐伯」の友人で遊び半分で旅行に来た政治家の末子「井上智也」】で通っている。
彼らは他愛ない話をしながら指定のホテルにチェックイン。
双方ともにブラブラと街を徘徊。
目的は言うまでもく、先に訪れているAとの接触だ。
南国の天国と称されているここインドシナは、実に魅力溢れるものばかりで、通りすがりの艶やかな女の子や、西欧、中東上がりの繊細な品物ひとつ取っても興味が惹かれる。
さて、二人がランチを食べる為に店の扉を開ける。
すると濃厚なスパイスの香りに混じって、昼間なのにビールやアルコールの匂いで店内は蔓延している。
店が繁盛している証拠だ。
そこに浅黒く焼けた地元民らしいウェイトレスの女の子がオドオドと、やってくる。
外国人の客を見て、英語で尋ねようとすると"佐伯"は片手を上げてそれを止めた。
『大丈夫、言葉は分かる。』
流暢なフランス語が流れ、ウェイトレスはホッと安堵する。
『二人ですか？』
『ああ、男二人の侘しい旅だよ。その上今日は朝から何も食べてない。』
『まあじゃあお腹いっぱい召し上がってくださいね！』
日本語に訳すとこんなものだろう。
同伴の"井上"は物珍しそうに店内を見ている。
二人が席に案内され、南国のランチに舌鼓を打っていると、突然先程のウェイトレスが現れ、
『すみません、お客様。
店が繁盛しているので、相席でお客様を通してもいいですか？』
『構わないけど、相手はお一人かい？』
『ええ、すっごく綺麗な女の人です！』
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アサノ(プロフ) - masyさん» 返事が遅れてすみません。そんな風に言ってた抱けるだけでとっても嬉しいです。masy様と趣味が合うなんてこちらこそ光栄です笑 (2017年12月27日 1時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
masy - ハリーポッターのも読んでます！もうアサノさんの小説が好きすぎて……(笑)とても面白かったです！ (2017年12月24日 20時) (レス) id: 065dd9adad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作成日時：2017年7月9日 14時
