花咲く君の恋心

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どんなに辛いことがあっても







朝は平気でやってくる。









棚の上に並べられた写真たての中には






笑ってる祐基と晃一と私が居た。








祐基との出会いは２年前。







同僚の晃一の繋がりで友達になった。









「Aちゃん！宜しくね！」








初めて祐基に名前を呼ばれた時、







可愛い子だなあとしか思っていなかったのに。









「Aちゃん馬鹿にしてるでしょー！？








もうー(笑)」









ドジばっかりすることをからかったら








不貞腐れたりするのに









「Aちゃん手、繋ごっか」









なんてちょっぴり男らしく引っ張ってくれたり







そんなギャップにやられたのか








いつの間にか祐基くんに惹かれていて。









「Aちゃん、









俺、Aちゃんのこと好きだよ。









ずっと一緒に居たいなって思ってる。









だから俺と付き合ってください！」









頷いた瞬間、









彼に抱きしめられた時の幸せは今でも覚えてる。









なんで祐基が







昨日晃一の名前を出したのかなんて








予想はついてるよ。









「Aー、生きとるか？








俺昨日祐基に余計な話してん。








そのせいで別れたんやろ？









なんで昨日言わへんねん」









晃一からの電話。









晃一は職場の同僚って関係だけでなく









祐基と知り合う前に付き合っていた、元彼だ。









「…今 晃一と話したくないんだけど、」









そりゃそうだ、祐基と別れたのは此奴のせいだ。









「せやなー、









ええわ、今日お前の家行くわ」









ブチッ、と勝手に切れた通話。









なんて強引な男なんだ……









そういえば私達、なんで別れたんだっけ。









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