検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:52,731 hit

11 ページ11

.






結局晃一の優しさに甘えて泣き崩れた私は








腫れぼったい顔をしながら








「……祐基っ、を、忘れたいいっ…」








なんて言っていた。









「……俺が忘れさせたる、」








顔を上げれば晃一の唇が私のそれと重なった。









晃一とのキスは懐かしい、







私はそれを受け入れ目を瞑った。







それに気付いて晃一は私をベッドに促し







ゆっくりと押し倒した。







「……ええんか、ほんまに」








ちょっと困った顔の晃一に、うん、と頷けば







「明日仕事できへんくても知らんからな」







なんて笑って私に覆い被さった。







晃一の温もりに触れながら、付き合ってた頃を思い出して






あの頃は結構上手くいってたよなあ、






相性が合うから晃一とするのは好きだった。






なのに別れたのは……









「……Aっ、なに考えてんねん







俺の事だけ考えろや…」








こうして、元彼の晃一と曖昧な関係が始まった。








「…お前今日夜空いてるやろ?







先帰ったら許さへんからな」








相変わらず素直にご飯を誘えない晃一に









変わってないな、って嬉しくなった。









でも仕事中に考えるのは








「……なんで来なかったんだろう」









何故か拓弥の事。








会いたかったなって思う自分がいるのに








なんだか晃一との事を気にして









会いに行けないと規制をかけてしまう。








「っあ〜やっぱ仕事帰りの酒はうまいなあ!」







結局選んだのは晃一との居酒屋飯。








「なあ、」









「……なに?」









「……あーいや、ええわ








今日も泊まってええ?」









「…いいけど」









晃一は何か悩んでたみたいで眉間にシワを寄せながらお酒を飲んでいたけど








気づいたら酔っ払っていて








「んーAー…」







私の肩にもたれかかってくるから、







店を出て歩くのも苦労した。








「しっかりしてよ…重いんだけど」







「んふふ…Aー」








何を言うにも名前を呼ぶだけで、







もう運べないと思い、晃一をベンチに座らせた。







タクシーを停めようと道路に寄ったら







ガシッと誰かに右手を掴まれた。








「…なにしてんの」








それはまさかの拓弥で、








なぜか怒ってる様子だった。









.

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (162 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
646人がお気に入り
設定タグ:超特急 , タクヤ , コーイチ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かこ//8 - 中学生です!!初めてこんな風にコメントします。僕らのラーメン荘も本当に楽しく読ませてもらいました(^o^)文の構成とか言葉のチョイスとか本当にすごくて尊敬します!!これからも頑張ってください、応援しています☆ (2016年8月27日 19時) (レス) id: 2deb815a95 (このIDを非表示/違反報告)
KA!R!-8??(プロフ) - 短編集待ってます!!めっちゃ楽しみにしてます!!頑張って下さい(≧∇≦) (2016年6月18日 10時) (レス) id: 755abbe78d (このIDを非表示/違反報告)
vermilion(プロフ) - 「僕らのラーメン荘」のときから、ずっと見てました!新作頑張ってくださいね! (2016年5月27日 18時) (レス) id: dd615c95c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ツンツン草 | 作成日時:2016年5月24日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。