▽mission176 ページ36
*
その数日後、私は死んだ顔でポアロのテーブルを拭いていた。
私を見た常連さん達が皆ビクッとしながら安室さんの方に目をやるので見兼ねた安室さんが恐る恐る口を開く。
「そ、狙撃事件に遭遇してしまったのは本当にご愁傷様ですが、Aさんはオープニングセレモニーに行かないはずだったのでは……？」
「妹が……いつのまにかお邪魔させてもらうことになっててその保護者に………………」
そう。
私は狙撃事件を目撃したくないが為に園子お嬢様のお誘いを断ったが、いつのまにか妹がその現場に向かうことになっていれば話は別だ。
それとな〜く行かない方向に持って行こうとしたが、既に行く気満々の小学2年生を説得するのは難しい。
ならば私がその場で妹の目を塞ぐしかないだろうと、恥を忍んで園子お嬢様にやっぱり行ってもいいですか？の電話をしたというわけである。
「ハァ〜〜〜……………」
「そ、そりゃあショックですよね、目の前で人が射殺されてしまったんですから…………体調が優れないなら今日は早退しても…………」
「いや、それは大丈夫です…………」
気遣ってくれる安室さんに口角を上げて笑ってみせる。
ため息の理由はベリツリータワーでの狙撃事件だけではないのだ。
いつの間にか妹が少年探偵団のお姉さん的ポジションに収まっていたこと(コナンくんや哀ちゃんからはもちろん子ども達扱いされている)や、昨夜の花火にまでお呼ばれしていたところを見ると今回の事件にがっつり巻き込まれる気がしてならない。
おまけに今回世良ちゃんも狙撃されて怪我をするし、なんせ相手は
相手の
それでもコナンくん達関係者が死ぬことはないだろうが、妹は厳密な関係者ではなく。
ならば私が命を賭してでも守るしかないのだ。
「安室さぁん…………スナイパーこわい…………」
「そうですね、でしたら手始めにあの大学院生の恋人から僕に乗り換えてみません？」
「なんでや今昴さん関係なかったやろ」
「僕がAさんのハートをスナイプしてみせますよ」
「さてはアンタおっさんだな？」
「失礼な、僕はまだ29歳です」
「はいはいおっさんですよ」
「おっ……さんではないです」
「よ、予想以上にショックを受けている…………」
*
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moo(プロフ) - 控えめに言っても言わなくても滅茶苦茶面白いです！ (2021年7月13日 16時) (
レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
221B - 面白いです続編読みたい…いつか更新してくだされ…！ (2021年6月14日 21時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - 面白すぎて夜中に一気読みしちゃいました笑続き首を長くして待っております！ (2021年5月23日 1時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 面白すぎてはまったw(。^。^。)最高 (2021年5月17日 19時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 何度読んでも面白いです！更新待ってます！！ (2021年4月27日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斗
| 作成日時：2019年6月7日 14時
