【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

▽mission177 ページ37

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森山仁、そして被疑者だったティモシー・ハンターが射殺された。



ティモシー・ハンターを犯人としてほぼ確定した状態の警察とFBIによる合同捜査は混乱し、テレビのコメンテーターが発した無差別殺人という言葉に東京中がパニック状態に陥っている。





「あ〜ハイハイ、安室さんがイライラしたところで犯人は捕まりませんよ」

「イライラしてません」

「じゃあ手元の割れたお皿はなんですか」

「飴細工です」

「何言ってんだこの男」






よっぽどのことがない限り家から出たくないであろう状況でわざわざ喫茶店にやってくる猛者はほぼゼロで、客のいない店内でネットニュースを流していたスマホの電源を落とす。


不安だったら今日の出勤は無しにしてもいいというマスターの申し出をしれっとスルーしてしまった我々は立派なバイト戦士である。なお安室さんは社畜でもある。頑張れ公務員。


私は無差別狙撃じゃないことを知ってるから平然と出勤してきたけど安室さんはなんでわざわざポアロ来たんだろうね。捉えようによっちゃテロ案件にも見えるけど公安警察仕事しなくていいの？マスターもポアロはサボっていいって言ってたよ？


でもなんかこう、イライラしてるってことは上からGOが出なかったとかそういうことなのかね？分かんね。ぼく国家権力のこととか何にも分かんないです。



そういえば今日のシフトは昼過ぎまでだな、と思い出して口を開く。





「そういえば梓さんは来ますかね」

「どうでしょう、さっき僕たちが出勤しているかどうか確認するメールが届いてましたけど」





私と交代で勤務に入るのは梓さんで、しかし梓さんは割と影響を受けやすい感じの普通の女性である。


狙撃を警戒して今日はお休みかもな〜と思った矢先、ドアべルがカランと鳴った。



開いたドアの方を向いて安室さんが口を開く。





「おや、梓さん。狙撃は大丈夫なんですか？」

「いえ、二人が出勤しているなら無事を確かめなきゃって思って！！」







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