【名探偵コナン】東大生、奮闘してるってさ。4

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あ〜〜ん残念！！また遊んでくださいね！！と大袈裟に残念がってくれる園子お嬢様に私は曖昧な笑顔を返す。




だってベルツリータワーのオープニングセレモニーといえばあれしかないじゃん。劇場版。



異次元の狙撃手(スナイパー)なんてお呼びじゃないのよ……誰が好き好んで人が死ぬと分かっている狙撃現場に行くか…………




園子お嬢様と遊ぶのはキッドの件の時だけにしておきたいですね…………いや園子お嬢様のことは大好きなんだけどなんせ鈴木財閥が手掛けた建造物は大体爆発するというかなんというかゴニョゴニョ。




女子高生二人組が店を後にしたのを見送って安室さんが不思議そうに首を傾げた。






「本当に良かったんですか？ベルツリータワーのオープニングセレモニーなんてなかなか行けるものではないと思いますけど……」

「私も結局は単位に勝てない一介の大学生だって話ですよ…………」

「アッすみません…………」





察したような顔で軽く頭を下げた安室さんが単位とキャッキャウフフするキャンパスライフを送ったかどうかは知らないが分かってくれたならいい。現役大学生には死活問題なんだよレポートは。狙撃事件も百二十分に死活問題ですけどね。




そういや安室さんて高卒で警察学校学校入ったのか大卒なのかどっちなんだろうな〜〜分かんね〜〜し別にどっちでもいいや。どっちだろうがこの男は優秀過ぎるんだ。



どっちにしろ警察学校組はもうこの世にいないし時計の針は左には進まないんだ…………ごめんな安室さん…………私がチートトリップ主ちゃんだったらみんな救えたかもしれないものを…………無力ですまねえ………………





「私は無力だ…………」

「何を急にどんよりし始めてるんですか……」

「いや無力な私が居た堪れなくて」

「少なくともポアロで働いている間のAさんは無力ではないのでお皿下げてきてください」

「アッハイすみません」







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