検索窓
今日:278 hit、昨日:229 hit、合計:1,513,553 hit

▽mission166 ページ26

*






「へえ、それで今は違う喫茶店でアルバイトを?」

「はい!!女性の先輩がめちゃくちゃ可愛いんですよ…………」

「女性の先輩ということは男性の先輩もいるんですか?」

「あ〜、そっちは顔が良いアラサー探偵です、顔が良いんですよ顔が。頭も怖いくらい良いですけど」

「そ、そうですか…………」





取り調べや質問の間を縫って、なんだかんだ安室さんが中に入った弁崎さんと話し込んだ。


だって中身安室さんだから話し上手なんだもん……思ってたよりあんまり探られなかったし………………




バイトの話になり、ハッとして腕時計を見る。



気付けば時計は14時半、今からじゃどう考えても15時からのシフトには間に合わない。





「あっちょっとすみません、バ先に遅刻の連絡いれてきます!!!」

「ば、ばさき?」

「あっバイト先の略です!!!それじゃ!!!」





ぴゃっと手を振って私は目暮警部の方に走る。


バイト先に電話したい、と頼めば偶然側にいた高木刑事同席のもと電話を許された。




一時的にスマホを返してもらい、ポアロに電話を掛ける。




何回かコール音がして、梓さんの声が聞こえた。





『お電話ありがとうございます、喫茶ポアロです』

「お疲れ様です梓さん、山崎です」

『あら、Aちゃん?どうしたの?』

「いやあそれが……………」





午前中お花見に来ていたこと、スリにあったこと、そして今そのスリを殺した容疑で身動きが取れないこと。


その旨を伝えれば梓さんの大声が耳に響いた。




『さ、殺人容疑!?!!?ま、まさかAちゃんが殺したわけじゃないわよね!!??』

「違いますよ!?!?!ポアロで汗水流して稼いだバイト代の大半スられたのは本気で殺意湧きますけどね!!!!!」

『そ、それは災難だったわね…………』

「まあ殺人容疑かかるの2回目ですし…………今回も無事シャバに帰れるように祈ってて下さい」

『わ、分かったわ……店長にも伝えておくわね』

「すみません、お願いします…………」






謝りながら電話を切ると隣で高木刑事が苦笑いしていた。





「容疑者になるの、2回目なんですね……」

「そうなんですよ…………何も悪いことしてないはずなのに………………」







*

▽mission167→←▽mission165



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1509 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5379人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

moo(プロフ) - 控えめに言っても言わなくても滅茶苦茶面白いです! (2021年7月13日 16時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
221B - 面白いです続編読みたい…いつか更新してくだされ…! (2021年6月14日 21時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - 面白すぎて夜中に一気読みしちゃいました笑続き首を長くして待っております! (2021年5月23日 1時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
Lapislazuli. Charlot.(プロフ) - 面白すぎてはまったw(。^。^。)最高 (2021年5月17日 19時) (レス) id: b8ccefd154 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 何度読んでも面白いです!更新待ってます!! (2021年4月27日 2時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年6月7日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。