【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▽mission137 ページ43

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キッドが無事宝石を盗んだ一部始終知りたい？？？漫画かアニメを見てね！！！！！！





何故かといえば私は別に何もしなかったからだ。





ずっとそわそわしていた妹の左手をがっちりホールドし、普通に危ないのでカーペットに巻き込まれるのを回避したくらいで本当に何もしなかった。




赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)が偽物だということを見抜いたキッドの忠告で鈴木相談役が自らカメを隠し、そして結局キッドは何も盗まなかったことが推理クイーン鈴木園子によって明かされた、と言うわけだ。





解散となった現場から、毛利小五郎や鈴木相談役除く見学組でぞろぞろと帰る。






「でもすごいよ園子！久々の推理クイーンだったね！！」

「キッド見られへんかったけど園子ちゃんすごかった〜〜！！！かっこよかった〜〜！！！！」

「ま、まあね〜！」






結局キッドを拝むことは叶わなかったが探偵の謎解きに出くわした妹はテンション爆上がりである。



まあ今隣で何食わん顔してキッド歩いてるけどな、と思っていると、廊下の先にトイレを見つけた蘭ちゃんが先に行ってて、と駆け出す。


トイレならあたしも、と園子お嬢様がそれを追いかけ、じゃあなつはも行く〜！と妹も走って行った。





「はいはい、蘭さん達と一緒に戻ってきーや」





今から良いとこなのにな〜、と思いつつ妹を見送ると世良ちゃんが口を開いた。






「でもさ」

「へ？」

「さっきの推理、不十分だと思わないか？」





それを皮切りに始められるのは、園子お嬢様の謎解きを補充する推理合戦。


やっぱ頭のいい奴らは違うなあ〜と思いながら私は適当に相槌を打つ。



だってキッドのIQ400ですよ？？？人間のIQ平均値知ってる？？？100よ？？？



それに張り合うコナンくんも恐らく同等に頭が良いのだろう。こわい。




私のIQどのくらいだろう、とかなんとか考えていればどうやら推理も終盤に差し掛かったらしい。



キッドが強力な磁石を持ってあの場にいたはず、と告げたコナンくんの言葉に世良ちゃんが少し考えるような表情を見せる。






「でも、あの時蘭ちゃんの側にいたのは……」





世良ちゃんの疑問に答えるようにコナンくんがその場にいた人物を羅列して、





「ボクと夏波ちゃんと、園子ねーちゃんにAさんと、」





そしてニヤリと笑った。





「オメーだよ、怪盗キッド！」







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