【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▽mission101 ページ7

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まあコミュ力高めの安室さんがどうにかしてくれるだろう、と弟は安室さんに任せて自分は蘭ちゃん達の方を向く。




「それで、何かあったんですか？これだけの人だかりが出来るって……」

「それが…………」





少し言いづらそうに園子お嬢様と目を合わせ、少し先の方、少し奥まった路地を指差した蘭ちゃん。


その様子に嫌な予感がしつつも誘導されるままに目線をやれば、頭から血を流し身じろぎもせず壁に寄りかかっている男性。





「今警察に連絡したところなんです」

「ヒ、ヒエ………………」






怪我人か、それとも既に死人か。


自分が少し青ざめているのを感じながら、弟の相手をしてくれている安室さんの所へ近付く。






「探偵さん探偵さん、ちょっといいですか」

「なんですか、急に改まって……」





蘭ちゃんと同じ場所をちょちょいと指差せば、安室さんの表情がスッと引き締まった。





「……侑斗くん、少しだけ失礼するね」





そう弟に断って被害者の方に歩み寄っていく安室さんを見送って、私は弟の横に並ぶ。





「いつ見つけたん」

「…………さっき」

「第一発見者は？」

「…………俺」

「まじか〜〜…………」





弟まで着々と巻き込まれ体質になりつつある…………マジか……………………





「母さんに連絡した？」

「まだ…………」

「あ〜、おっけおっけ姉ちゃんが連絡しとく」





母親に簡単な状況説明と自分が一緒にいる旨をメールで伝え、弟の腕を掴んで言い聞かせる。






「侑斗、とりあえずお前はここにおればええから。警察来るまで園子さんと蘭さんとおって。怪我人か遺体かは分からんけどこれ以上見たあかん」

「え、お、おう…………」





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