【名探偵コナン】東大生、頑張ってみるってさ。2

▽mission50 ページ4

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大きな溜息をついて旦那さんに指を突きつける。




「いいですか、耳かっぽじってよ〜〜く聞いてくださいよ？一回しか言いませんからね」

「な、なんなんだよ」




大きく息を吸って、




「に！！ん！！！し！！！ん！！！！」

「……へ？」

「だ〜か〜ら、最近奥さんの様子がおかしかったのは妊娠による悪阻！！！事の重大さ分かってもらえます！！？！？」




旦那さんが呆然と息を呑んだ。


よろよろとこちらに歩み寄り、私の肩を掴む。




「それは本当なのか！？！！？」

「多分大方間違いではないと思いますけど、ちゃんと病院で診てもらってください」

「……そうか、純夏のお腹に……！！！」





さっきまで計画バレしたと思ってめちゃめちゃ焦ってた癖に。


頰を紅潮させ、目に涙さえ浮かべている旦那さんに溜息をつく。


なんだ奥さん大好きなんじゃん。





「……あんたをプッツンさせた奥さんが送りつけたってメール、あれもあんたが思ってるのとは違いますから」

「え？」

「また奥さんに気付かれないようにこっそり確認してみればいいですよ」

「それはどういう…………」

「奥さんが送ったのはあんたの友達にケンカを売るメールじゃなくて、あんたが世話になってる人へのお礼と旦那は輸血が厳しい血液型だから大怪我には気を付けたげてねっていうお願いのメール。だから大怪我の可能性がある遊びに誘われにくくなったんですよ」




大きく目を見開き、口をパクパクさせて旦那さんが頭を抱えうずくまった。





「す、純夏……俺はなんてことを考えて………」





その声色にきっともう大丈夫だろう、と微笑む。




「……私は旦那さんの計画になんてこれっぽっちも気付いてませんし？ただ奥さんが妊娠してるかもしれないことをこっそり伝えただけなので？」

「Aちゃん…………」

「奥さんもまだ気付いてないみたいですしもし違うとアレですからこのバーベキューの後にでもちゃんと病院に連れてったげて下さいよ？」





私は何も聞いてないし気付いてない。



そう宣言すると目に涙を溜めた旦那さんに手を握られた。





「本当にありがとう、Aちゃん……！！！」

「いえいえ、赤ちゃんのためなので」





私も満面のスマイルで受け答えする。

これで赤ちゃんが危険に晒されることはなくなった。





「良いパパになってください」

「ああ、ああ……！！！」








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