▽mission5 ページ6
*
そうこうしているうちに目暮警部がやってきて、コナンくんや沖矢さんを見てまたお前らかみたいな顔をして、あっという間に私は容疑者の一人である。
そりゃ怪しい。私だって疑う。
容疑者は三人。
私と、第一発見者の女子高生と、フリーターの男性。
全員カフェのバイト仲間。
今日シフトに入っていたのは私とJKだけだったがどういうわけか店の裏でフリーターの兄ちゃんが確保されたらしい。なんでいんの？犯人なの？
「でも動機はなんなんだろう？」
無邪気な顔をしたコナンくんが声を上げる。
可愛い小学生の振りしながら殺人の動機とか聞かないでほしい。
「あたしオーナーを殺す理由なんか……」
「は？お前この間オーナーにこっぴどくフラれてただろ！！どうせ逆恨みだろ」
「なんであんたが知ってんのよ！！またあたしのストーカー！？あんたこそあたしがオーナーに取られるとかなんとか思ってオーナーを殺したんじゃないの！？」
「えっ待ってうちのカフェこんなドロドロしてたの？こわい」
上辺を繕ってそれなりに楽しんでいた職場のドロドロ、こんな形で知りたくなかった。ストーカーしてたのかよ。
間抜けな声を上げればフリーターの兄ちゃんが私にも突っかかる。
「山崎自分は関係ないですみたいな顔してるけどお前もこの間オーナーにゲームデータ売られてただろーが」
「えっあれ犯人オーナーだったの！？！
クソ男じゃん！！？！？命と同じくらい大事なゲームデータだったんですよ嘘だあ今殺意が」
「ああそうだクソ男だよ！！」
「うるさいオーナーはそんなんじゃ…！！」
「クソ男にすらフラれたヤツは黙ってな！！」
何故か私も巻き込まれてヒートアップする口論は目暮警部の咳払いで静かになる。
「…全員に動機がある、そういうことでいいですかな」
よ、よくねえ〜。
なんて言えるわけもなく、私たちは黙り込む。
順々に事情聴取を受け、アリバイを聞かれた。
どうやら他の二人にはアリバイがあるらしく、そう、私だけ。
オーナーが殺された時間帯は早めの昼休憩、しかもトイレで気張っていた。大便。
アリバイがない。
「……うっそだぁ」
「署まで同行願えますかな？」
私がやっていないことは私が一番知っている。
だが今の状況を覆せるのは私ではなく、
「ねえ目暮警部！！」
殺人現場にそぐわぬ明るい声が響いた。
「その人きっと犯人じゃないよ？ね、昴さん！」
「ええ」
彼らしかいないのだ。
*
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Sun._raise(プロフ) - やばい、ハマった (2022年2月1日 0時) (
レス) @page49 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
どぅわああああ - mission47、主人公と博士は夜想曲の帰りのスバルさんに乗っているので初めましてではないですね。とても面白いので続編以降も楽しみです。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 04b80a02c7 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ (2021年7月13日 13時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 自転車事故のくだりめっちゃ爆笑しました！この作品大好きです！ (2021年4月25日 22時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
よる - まだ設定しか見てないけど名前入れたら本名になって驚き��(ﾟДﾟ) (2020年4月22日 23時) (レス) id: c5f0e73031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斗
| 作成日時：2019年4月13日 23時
