柱の少女は、狙われ体質。

拾仇 ページ20

数時間して、Aさんが屋敷から出ていくところに居合わせた。







思い切って聞いてみた。







炭治郎「Aさん！あの、大丈夫ですか？」






言った！言ったぞ！


…



『え、なにが？』


炭治郎「あっ、あの、だいぶ疲れているように見えたので、無理しているんじゃないかなって……」



『無理はしてるよ。正直今も凄い眠いもん。できることなら、あと10時間は寝たい！

でもさ、任務には遅れちゃダメでしょ。だって自分が遅れたせいで救えない命があったら、私は自分をもっと(・・・)嫌いになっちゃう。

炭治郎君も自分のせいで人が死ぬのは嫌でしょ？』









素直に無理していると言えるのはAさんが嘘をつかない素直な人だという証だろう。

そして、案外真面目な人なんだな。







炭治郎「……そうですよね。でも、無理のし過ぎは良くないと思います！

任務、頑張ってください！俺、Aさんの役に立てるよう、強くなります！

……あと、よかったらまた今度、禰豆子と遊んでやって下さい。」






『……ありがとう。楽しみにしてるよ、じゃあね』

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