柱の少女は、狙われ体質。

弐【柱合会議】 ページ3

夢主side


今日は半年に1度の柱合会議。

皆に会えるのは凄く楽しみな事だ。

御館様にも、早くお会いしたくて仕方がない。








少し気がはやってしまった。早く着きすぎたのだ。





お館様のお庭に1人ポツンと座る。

いや、性格には1人と1羽。


私の鎹鴉ちゃんが隣にちょこんと座っている。




そして気になりすぎることがある。




鬼の気配がする木箱だ。

それに、両手を縛られた傷だらけの少年。

彼は隊服を着ているから、剣士らしい。




『ねぇ、これどういうことだと思う？』

私は独り言を喋っているように聞こえるかもしれないが、鎹鴉に喋っているのだ。




「此奴ハ竈門炭治郎！鬼ニナッタ妹ノ禰豆子を連レテイタタメ、裁判ガ行ワレル！」





なるほど、

鬼を連れた鬼殺隊の少年の裁判が行われるのか……






『いくら隊律を犯した剣士でも、初対面の人に此奴とか言ったらダメだよ。もう少し言葉遣いに気をつけようよ。』

私の鎹鴉ちゃんは、一応メスだから、その辺はきちんとした方がいいと思う。







それにしても、可哀想だな。この少年、傷だらけでボロボロじゃないか。

鬼と戦ったんでしょう？
きっと那田蜘蛛山にいたんだ。

名誉なことなのに、こんな縛られて……。









鬼を滅する鬼殺隊に居るのに、鬼を連れていたのだから、仕方がないか……

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